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あしなが育英会:研修生6人が帰国
たくさんの感謝と思い出を胸に

2008年4月18日


前列左からジョンソン夫妻、安富さん、半田夫妻。後列左から登、畔上、
松原、山下、久次米、原の研修生たち

 事故や病気、災害などで親を亡くした子どもたちを支援する「あしなが
育英会」(本部=東京都千代田区)のロサンゼルス研修が3月23日に終
了し、研修生6人はたくさんの思い出とともに笑顔で帰国した。

 研修生らは敬老引退者ホームでのボランティア、一般家庭でのホームス
テイ、学校見学や企業視察、ロサンゼルスの名所観光などを経験、充実し
た3週間を過ごした。

 これに先立ち22日、研修生やホストファミリー、関係者らを招いた送
別会が、パサデナ市のパサデナ・グリーン・プラザで行なわれ、研修生1
人ひとりに研修終了証書などが手渡された。

 あいさつに立った南加日系商工会議所の若尾龍彦会頭は、「研修生はこ
の研修でコミュニケーションの大切さを学んだはず。コミュニケーション
というのは、相手のことを知ろうとするだけでなく、自分のことも理解し
てもらうということ。今後はさらに自分を磨き、日本の将来を担ってもら
いたい」と研修生を激励した。

 恒例のホストファミリーによる英語の「ニックネーム贈呈」では、登裕
也さんと畔上学さんを受け入れたウィリアム・ジョンソンさんが、名前の
響きから、登さんに「ジョー」、畔上さんに「マック」という名前を贈
り、山下敦大さんと松原典史さんを受け入れた安富康夫さんは、大学で環
境デザインを学ぶ山下さんに環境のイメージから「フォレスト」、薬学を
学んでいる松原さんに薬という言葉から「クリス」と命名。久次米円香さ
んと原菜月さんを受け入れたこの研修の受け入れ責任者でもある半田俊夫
さんは、それぞれの名前からイメージし、久次米さんには「久次(くじ)
=ロト」と美しい女性の名前だということから「ロッティー」、原さんに
は「菜月」の「月=月の女神」ということで「ルナ」と名付けた。

 研修生のあいさつでは、「コミュニケーション能力の向上がこの研修で
の目標だったが、それにはいろいろなことを『聴く』という姿勢が大切だ
と感じた。『聴』という字には『耳』と『心』という字が含まれている
が、それこそがコミュニケーションに必要なものなのだと実感した」(松
原さん)「米国でカウンセリング・クリニックを開業するのが夢。この研
修で見たのは米国の一部の側面だけだと思うが、そのほかの面を知るため
にも、今後、何度も米国に足を運びたい。この研修で出会えたすべての
人、出来事が自分の宝」(登さん)「初めは研修に参加するかどうか悩ん
だが、参加したことにより視野が広がり、自分をうまく表現出来るように
なった。米国のことを知り、日本のことも、もっと知りたいと強く感じ
た。ホームステイも印象深く、この研修に参加して本当に良かった」(原
さん)「米国の建築や福祉、人びとの生活に興味があり、この研修で自分
の価値観がどのように変化するのか興味があった。自分の勉強不足を痛感
したが、今後はこの経験を皆に還元できるように頑張りたい」(山下さ
ん)「多くの人に出会い、さまざまな経験を聞いたことが印象に残ってい
る。自分の知らなかった世界や、人間の強さを知った。今後は自分も誇り
を持って生きていこうと思う。(ニックネームの「ロッティー」に掛け
て)この経験こそが、当たりくじ」(久次米さん)「敬老引退者ホームで
のボランティアでは福祉の面などから日本との違いを知り、グランドキャ
ニオンに行った時には、自分がとても小さい存在だと感じた。この研修で
得たことを糧に、帰国してからもいろいろなことに挑戦していきたい」
(畔上さん)など、それぞれの言葉で思い出や、感謝の意を述べた。

 最後に、半田さんは、「みなさんはこれまでにいろいろな困難を乗り越
えて来たはず。素晴らしい社会人になり、社会に貢献し、幸せな人生を送
ってほしい」と研修を通して一回り成長した彼らに温かいエールを送り、
会は和やかな雰囲気で終了した。
(塩屋あずさ、写真も)

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