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SCGF:ガーデナーの川柳出版
「子孫に理解」と英語でも
2007年7月1日



庭園業連盟から発行された
「ガーデナー風雲録」を手
にする小山信吉会長

 「夫婦して開いた土地は他人(ひと)のも
の」「花植える背に百姓の型残る」—いまは
多くがヒスパニック系の仕事となっているガ
ーデナー(庭園師)業だが、かつては1世移
民や、帰米2世らの多くが就き、最盛期を築
いた。そうしたガーデナーが詠んだ川柳を一
堂に集めた「川柳に残るガーデナー風雲録」
(Gardeners' Pioneer Story)がこのほど、南
加日系庭園業連盟(SCGF)から発行され
た。表紙は萌黄(もえぎ)色で、大きさは縦
11.5インチ、横4インチで日本語(32
ページ)と英語(40ページ)のバイリンガ
ル本で全72ページ。

 羅府新報紙上に昨年8月から今年3月まで6回にわたり「ガーデナー風
雲録」として掲載された日本語記事を1冊にまとめ、英文の翻訳をつけた
もの。執筆したのは羅府新報の川柳欄選者の関三脚さん。関さんは「青芝
川柳」とも呼ばれるガーデナーの詠んだ川柳に感動。その歴史や当時の社
会背景に興味を持ち、川柳を詠んだ人々13人を尋ね歩くなどして取材、
記事にした。新聞に掲載後間もなく、ガーデナーやその家族から「ぜひ本
にしてほしい」と、関さんの元に小切手が寄せられたことから、庭園業連
盟に相談、支援を願い出て出版が実現した。

 関さんによると、日系ガーデナーの最盛期は1960年代で、川柳を詠
んだガーデナーの多くが高齢となり、中には病室のベッドで羅府新報の記
事掲載を心待ちにして亡くなった人もいた。その家族から「父が最期まで
一生懸命読んでいた新聞には何があったのか」と聞かれたことから、「子
孫にもガーデナーが残した川柳を伝えたい」と、今月17日から始まった
全米日系人博物館の「ガーデナー展」開催に合わせ、英文の翻訳を加え、
出版した。

 収録されているのは過去1世紀の間にガーデナーが詠んだ210句で、
時代ごとにまとめ、川柳を切り口に、日系ガーデナーが歩んだ歴史背景を
簡潔に説明している。「戦後編」では、個人契約の請負業である日系ガー
デナーに対し米国労働総同盟(ユニオン)が加入を迫った話、英語試験に
よるライセンス制度導入の「マロニー法案」を廃案に追い込んだ話など、
さまざまな逆境に団結して闘ったエピソードも盛り込まれている。1冊8
ドル。

 問い合わせは南加日系庭園業連盟まで、電話213・628・159
5。またはEメール—
 hiroi@scgf.org
(大西)

 

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