プロの持ち歌を使って指導するが、「プロの歌い方が正しいとは限らな
い」とローズさん。歌は借りているだけであくまで教材だとし、「あなた
の歌なのよ」と奮起を促す。「正しく教えれば生徒は必ず上手くなる。上
達させるのが指導者の務め」と力説、個々が持つ秘めた魅力を引き出し個
性を伸ばすという。
「小さな歌」にならないようにレッスンでは、音量をガンガンにし「大
きな歌」作りを心掛けている。最終目標を「ステージの歌」に設定。プロ
志望者は目線や振り付け、レコーディングでの歌い方など深い領域に達す
る。
個人指導だけに生徒同士面識がなく、同門意識が希薄となる恐れがあ
る。その弱点を補うために「ローズ一門」は2カ月に1度、トーレンスの
カラオケバー「JULI」に集結し、歌い合いながら親睦を深めている。
今時分のようなリサイタル直前はリハーサルを重ね、最終調整に忙しい。
さあ、本番までのカウントダウンが始まり、出演歌手31人の士気は高
まってきた。800人の大観衆が幕が開くのを待っている。
(潤、写真も) |