全米日系人博物館:ヒラノ館長が来年辞任
ヤノ氏が新CEOに就任
2008年2月2日
全米日系人博物館は1月29日、アイリーン・ヒラノ館長が21年間に
わたって務めてきた館長職の任期を2009年6月をもって満了とするこ
とを発表した。また、新最高運営責任者(CEO)にアケミ・キクムラ・
ヤノ上席副館長が就任した。
後継体制への円滑な移行と博物館の最重要課題に取り組むため、ヒラノ
氏は当面会長兼CEOとしてとどまり、博物館にとっての第3回目の大規
模資金調達計画となる「将来への基盤づくり」資金調達キャンペーンに力
を注ぐ意向。
ヒラノ館長は次のように述べている。「20年もの間館長を務めてきた
が、そろそろ、博物館のリーダーシップを移行すべき時がきていると感じ
ている。今年は1988年に市民自由法が署名されて20周年にあたる。
この間に、日系人がアメリカの多文化社会を形成する上で果たしてきた役
割は、広く知られ理解されるようになってきた。私たちの願いは、第2次
世界大戦中の経験を中心とする日系アメリカ人の歴史を保存し、その経験
をアメリカ人及び世界中の人々と共有できるような組織になることだっ
た。皆が協力しあうことで、夢をかなえることができた。今こそ、博物館
を次の段階へ移行するための組織改定を行うべき時だと思う」
1月25日に行われた理事会で、ヤノ上席副館長を今月1日付でにCE
Oに任命することを決定した。ヤノ氏は同氏が長年にわたり培ってきた、
博物館業務、研究、資金調達等の各分野での経験を、新しいポストで存分
に生かしていくことが期待される。
ヤノ氏は、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で文化人類学博士号を取
得後、南カリフォルニア大学とカリフォルニア大学ロサンゼルス校で教べ
んを取り、89年に博物館の常勤職員となった。同氏の研究や日英両語で
出版された著書は、全国的および国際的な賞を受賞。学芸員として博物館
の初めての企画展「ハワイおよび本土における一世パイオニアたち」をは
じめとして、数々の企画展を手がけた。また「弁当からミックス・プレー
トへ:多文化社会ハワイにおける日系アメリカ人」などのナショナル・パ
ートナーシップ・プログラムや国際日系リサーチ・プロジェクトを指揮監
督し、賞を受賞した「ディスカバー・ニッケイ」(ウェブサイト)の立ち
上げなどにも携わってきた。
ヤノ氏は、次のように述べている。「私は、博物館が画期的なプログラ
ムを展開することによって、新しい来館者やメンバー、寄付者にとって魅
力あるものとなるよう、すばらしい理事会とスタッフ、ボランティアおよ
び支援者の方々と緊密に協力していくことを楽しみにしている。日系人の
経験と、それが現在と将来の問題に持つ意味合いについて、それらを記録
に残し、解釈し、保存していくというわれわれの設立趣旨にのっとった活
動を今後とも強化し続けたい。2世の歴史保存、教育、芸術イニシアティ
ブにプログラムの焦点を当てつつ、民主主義擁護センター及び国際的プロ
グラムのための長期計画を策定していきたいと考えている。最高運営責任
者のポストを引き継ぐことは光栄であり栄誉である。全米日系人博物館の
チームそして『家族たち』が成し遂げてきた多くの業績の上に一層努力を
重ねていきたい」 |