JBAが大学進学者のためのイベントを開くのは今回が初めてで、会員
の要望によるもの。日米の両大学を経験した親は稀なため、進路を控えた
子供へのアドバイスは難しいとされている。そのため、シンポジウムには
ほぼ定員に達する参加者が訪れ関心の高さをうかがわせた。
講演した松本氏は初めに、バブル経済期と比べ駐在員の滞米が長期化し
ていると指摘。それにともない子弟のアメリカでの教育期間も延び、日米
両国の選択肢が広がったことを紹介した。子供だけでは進路決定は困難と
し、親の手助けの重要性を訴えた。
松本氏はアメリカの大学のシステムを中心に講演を展開。私立に加え、
公立の三つのシステム、コミュニティ・カレッジ、加州立大学(Cal
State)、加州大学(UC機構)があり、課程や学費などの特長を説明し
た。それぞれで入学の難易度が異なり、評定平均(GPA)に加え、統一
試験(SAT)、小論文などが必要なことを伝えた。
大学の選択は、将来の就職・生活の場が先決であるとした。日米のいず
れかを決めてから、専門、学部・学科を決定し「目的意識を持った大学選
びを」と呼び掛けた。また、自身の単身生活中の入院などの体験を踏ま
え、家族生活の大切さを説いた上で、親の老後も考慮するようにとアドバ
イスし、納得する参加者も多く見られた。
早大の松岡宏和氏は、同学部の英語を中心とし特化した多言語カリキュ
ラムのリベラルアーツ教育の魅力を話した。50人以下という少人数クラ
スは、プレゼンテーションやディスカッションに重点を置き個性を伸ばす
もの。海外300校と協定した1年間の交換留学プログラムや国際的な学
生構成など、帰国子女には適していて、その受け入れの積極性にも力を込
めた。新設学部のためまだ卒業生は出てないが、生徒らは大手外資系の銀
行や証券会社などの就職を希望し、国際人として世界に通用する教養を高
めているという。
個別説明会は、予約でほぼ埋まり父母らの教育熱を示した。
JBAは、海外子女教育振興財団が21日午前10時からホリデーイン
・トーレンスで開く海外駐在員子女を対象にした「海外学校説明会・相談
会」に協力する。帰国子女受入れ校である小・中・高校の六校の担当者が
説明にあたる。JBAの会員、非会員を問わず広く参加を募っている。参
加は無料で、締め切りは15日。
詳細はJBA事務局まで、電話310・515・9522。
www.jba.org/(潤、写真も)
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