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浄土宗:北米開教70周年記念
大法要営み200人参拝
2007年12月1日



採北米開教70周年記念法要の参拝者。前列中央
が稲岡・宗務総長

 浄土宗は11月11日、日本か
ら稲岡康純・浄土宗宗務総長を
導師に招き小東京の同寺院で北
米開教70周年記念の大法要を
営んだ。また、同寺院落成15
周年記念を併せて催し、日本は
もとよりハワイ、ブラジルなど
世界各地から開教使や檀信徒ら
約200人の参拝者が盛大に祝
った。

 法要前には、訪米した雅楽会(東京)が舞楽を披露。供茶も行われ2つ
の記念に花を添えた。

 記念大法要は献灯、献花、献香の後、檀信徒子女成長祈願へと、滞りな
く厳かに営まれた。ロサンゼルス仏教会の寺院の代表も参拝した。また、
今回の記念事業に備え寄進した檀信徒に感謝の盾が授与された。多くの寄
進を得て、境内の庭園は美しく生まれ変わった。

 導師を勤めた稲岡・宗務総長は北米開教70年の伝統を重んじ「心から
敬意と謝意を表したい」と述べた。4年後の「法然上人800年大遠忌」
に向け「さらなる発展を」と願い「(活動の)拠点となる本院を『心のよ
りどころ』にし、浄土宗のために支援を」と呼び掛けた。

 記念講演は、「心はひとつ」をテーマにグレン・T・ウェッブ・ペパー
ダイン大名誉教授が務めた。敬けんなキリスト教徒の家庭に育った教授だ
が、21年間の滞日生活の中で禅の道に入った。坐禅など厳しい修行を積
み会得した悟りを披露しながら、キリスト教と仏教を比較。浄土宗の「極
楽浄土に往生すると『心はひとつ』になる」と説いた。

 法要後は参拝者全員で記念写真に納まり、地下ホールで祝宴を開いた。
福原隆善・仏教大学学長が音頭をとり祝杯を挙げ会食。日本舞踊を鑑賞す
るなどし、盛大に催した。

 稲岡・宗務総長は、今回が寺院初訪問。「すばらしいお寺を檀家が支え
て下さっている」と高く評価した。「(歴代)開教使が広めてくれ、その
他いろんな方々の苦労が実りここまできたのだろう」とたたえた。これか
らも「本院を拠点に1人でも多くの同心の輪を広めてもらいたい」と期待
を寄せた。

 同寺院を「人々の憩いの場に」と望む谷地玄雅・北米開教区総監。「寺
は浄土宗だけのものではなく、社会に根ざした開かれたものでなければな
らない」と力を込める。また、宗派にこだわらず「メンバーの絆を強めて
もらいたい」と願った。

 98年から当地で開教活動を始めた田中孝道・本院住職は「お寺と檀家
の関係が大切」と力説。「檀家が家庭の中で浄土宗を育てていくこと」を
心掛けているという。「70周年を機にさらに信仰が深まるように勤めた
い」と抱負を話した。

北米開教70年の歩み

 浄土宗の北米開教は1936年、ハワイから野崎霊海師が初代北米開教
使としてロサンゼルスに赴任し活動が始まった。41年の太平洋戦争勃発
で布教活動は停止したが、戦後再開。かつて日本人が多く住んだ西南地区
に教会所を構えたが、周辺地区の治安悪化で寺院移転を決定。

 92年、小東京の3番街に新寺院を建立した。同寺院は「教学両輪」を
掲げ、1階に仏教大学ロサンゼルス校を設置。本堂には小岩井秀鳳画伯作
の米国州花と日本国花の天井絵が飾られている。

 日本から浄土宗僧侶を受け入れ、他宗教の教会や福祉施設を案内。セミ
ナーや各国から開教使を集めシンポジウムを開催するなど活発に活動する。

 北米開教70周年で仏教大学LA校から浄土宗教学の基本となる「法然
上人御法語」の英訳語が刊行された。今回の記念法要はさらなる檀信徒の
教化、開教活動の充実などの活性化を図る上で意義深いものであり、「法
然上人八百年大遠忌」の礎とされている。(潤、写真も)

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