同会は2004年9月、観水流錦友会から別れて新発足。日はまだ浅い
が、会員53人のうち雅号を持つ人が約4分の3もいて、吟歴の長い実力
派吟士が多い。
会長を務める秦湧龍さんと詩吟とのかかわりは、広島の農学校時代。教
室で毎朝のように朗詠していた担任教師の影響だ。秦会長の女房役、政界
で言えば官房長官の大役を受け持つ植野箭龍さんの場合は、鹿児島の小学
3年生の時、担任教諭が授業前に必ず詠じる漢詩を暗唱したことがきっか
け。半世紀を超える詩吟との、健康で長い付き合い。詩吟は、体だけでな
く、心のメリハリにも効く妙薬といえそう。
現在、サンファナンド、サンディエゴ、オレンジコースト、小東京、西
羅府、オクスナードに支部を持つ。各支部ごとに毎週練習を積み、春秋の
吟詠大会、6月と11月には温習会を開いて、会員同志で切磋琢磨。先人
の優れた漢詩の起承転結に学び、練習を続けることにより、自己を見つめ
直す心構えも自然と育まれる。
年齢に関係なく、清新な感動さえあれば、誰にでもできる詩吟。しかも
健康にも良いといわれているためか、子育てを終えた主婦たちが詩吟を習
い始めるケースが最近増えている。同会でも、秋季吟詠大会に出場した無
号会員10人のうち9人は女性。こうした婦人パワーの新しい波は、ベテ
ラン男性陣にもよい刺激となって、1000年以上も脈脈と受け継がれて
きた伝統芸能・詩吟の継承発展に大きなプラスになるに違いない。
米国錦龍吟詠会へ の連絡は、秦さん(電話310・826・1136)
または、植野さん(電話310・670・1814)まで。(石原) |