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「榧本流 米国錦龍吟詠会」
心と体の妙薬—詩吟
人生の「起承転結」を育む

2006年10月10日

Kayamoto

サンディエゴで開催された秋季吟詠大会に出場した
米国錦龍吟詠会の皆さん(写真=米国錦龍吟詠会提供)

 「腹式呼吸の発声法で
呼吸器系統が鍛えられ、
内臓の働きがよくなって
体調が整う。また、 優れ
た漢詩を学びながら作者
の心情に触れ、人生の教
訓も得られる」……詩吟
を趣味としている人たち
が異口同音に 語る詩吟の
魅力。サンディエゴ市で
秋季吟詠大会を開いたば
かりの榧本流・米国錦龍
吟詠会にうかがった。

 同会は2004年9月、観水流錦友会から別れて新発足。日はまだ浅い
が、会員53人のうち雅号を持つ人が約4分の3もいて、吟歴の長い実力
派吟士が多い。

 会長を務める秦湧龍さんと詩吟とのかかわりは、広島の農学校時代。教
室で毎朝のように朗詠していた担任教師の影響だ。秦会長の女房役、政界
で言えば官房長官の大役を受け持つ植野箭龍さんの場合は、鹿児島の小学
3年生の時、担任教諭が授業前に必ず詠じる漢詩を暗唱したことがきっか
け。半世紀を超える詩吟との、健康で長い付き合い。詩吟は、体だけでな
く、心のメリハリにも効く妙薬といえそう。

 現在、サンファナンド、サンディエゴ、オレンジコースト、小東京、西
羅府、オクスナードに支部を持つ。各支部ごとに毎週練習を積み、春秋の
吟詠大会、6月と11月には温習会を開いて、会員同志で切磋琢磨。先人
の優れた漢詩の起承転結に学び、練習を続けることにより、自己を見つめ
直す心構えも自然と育まれる。

 年齢に関係なく、清新な感動さえあれば、誰にでもできる詩吟。しかも
健康にも良いといわれているためか、子育てを終えた主婦たちが詩吟を習
い始めるケースが最近増えている。同会でも、秋季吟詠大会に出場した無
号会員10人のうち9人は女性。こうした婦人パワーの新しい波は、ベテ
ラン男性陣にもよい刺激となって、1000年以上も脈脈と受け継がれて
きた伝統芸能・詩吟の継承発展に大きなプラスになるに違いない。

 米国錦龍吟詠会へ の連絡は、秦さん(電話310・826・1136)
または、植野さん(電話310・670・1814)まで。(石原)

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