人間の心を学ぶ1:
自立は自覚と気づき
2006年7月15日
佐々木浩一
「人は変われるか」。私は確証を持って「Yes」と応える。あなたの周
りには、成長しドンドン自分の目標を達成する人もいれば、逆にいつまで
も変わらず、同じことを繰り返している人もいるはず。どんな人でも変わ
り、成長する。これは、私のクライアント、そして私自身の経験から学ん
だ事だ。何を隠そう、私自身がニートや引きこもりと言われるような「社
会不適合者」だった。自覚し、理解し、行動することで、全く別人に生ま
れ変わった。本稿では、「人はどうすれば核の部分から成長できるのか」
についてお伝えする。
今回のテーマは「自立」。自立の反対は依存。ある人が「『それ』がな
いと自分を保てない」「『自』分1人で『立』てない」のであれば、その
人は「それ」に依存しているという事になる。例えば、アルコールや薬物
などの「依存症」がその典型。ところが、お金や人間関係、環境(酸素、
太陽)など絶対にそれなしでは生きてゆけないものもある。普通「自立」
といった場合、むしろそれはもっと精神的なものを言っている。
私が自立について語る時、次の2つの要素を軸に話す。1つ目は「自
覚」。あなたの周りにいる成長しない人の事を想像してほしい。その人は
自覚のある人か? あらためて質問するまでもない。すべての成長は、自
覚する事から始まる。では、自覚を広げて行くにはどうすればよいのか?
最初のステップは、外に向いた意識を内側に向けることから始まる。ある
出来事に対して、その現象自体に関心を持つのではなく、「私はなぜこの
現象に惹かれるのか」「なぜこんな気持ちになるのか」と、自分の内側に
沸き起こる感情・思考の動きをじっくり観察し、その理由を探す習慣をつ
ける事。それが、自覚を広げる最も重要な事だ。
自覚が広がる瞬間とは、あなたが今まで見えなかった自分の新たな側面
を発見した時だ。それを「気づき」と呼ぶ。これが2つ目の要素。この気
づきを連続して起こしていくと、自覚が深まり広がってゆく。気づきを得
る事は、とても気持ちが良い。イライラ欲求不満の頂点から、ひとつの気
づきと共に心が一気に晴れ渡りカリフォルニアの青空が広がる。あなたも
経験があるのでは。そんな時、きっとあなたは、「私って天才!」と自画
自賛しているはずだ。
実は、この自画自賛がとても重要なのだ。なぜなら、自覚力を増す為、
自分の内側に目を向け続けるには、気づきの瞬間が気持ち良く、この快感
を何度も味わいたいと脳に学習させる必要があるからだ。するとあなたの
脳は、あなたが気づきを得る事を習慣化しようとする。
もう1つ気づき力を飛躍的に高める方法がある。それは、あなたの疑問
や気づきを人とシェアする事。あなたが体験を通して何を感じ、考え、気
づいたか。その時の気持ちはどんなだったか。出来るだけ詳しく言語化
し、人と共有する。この時、相手に話しながら、「自分はこんな事を考え
ていたのか」「なんだ、こういう事だったのか」と、さまざまな自分自身
に対する新たな気づきを得る。そして、自分の内面を正直に告白するとい
う行為は、なぜか聴き手を魅了し共感を与える。この相手との共感が、大
変気持ち良い。正直な自分の内面を人とシェアする事は快感であると同時
に、更なる自己への認識を深めるのに大変役立つ。
この2つの快感が、自分自身を認識していく自覚の速度を加速させてゆ
く。なので、自分自身を表現しよう。言葉にすることは創造の第1歩なの
だから。
Self Developmentトレーナー
佐々木浩一
Ks0501@gmail.com
本稿はあくまでも人の一般的な成長の仕組みです。個別の課題については
ご相談ください。
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