中谷さんの自叙伝出版: 日米で乗り越えた苦難描く 「帰米二世、ナンシー夏子の青春」 2007年2月24日
南加で長年にわたって沖縄の伝統芸能の継承と後世代育成に尽力してき た中谷ナンシー夏子さん(ガーデナ在住)=写真=の半生を描いた「帰米 二世 ナンシー夏子の青春」がこのほど、琉球新報社から出版された。
中谷ナンシー夏子さん
中谷さんは1921年ハワイ生まれ。37 年に家族で沖縄へ移住した後、41年に結婚 でロサンゼルスへ移住し、ハートマウンテン 収容所で長女を出産した。看護婦になりたい という夢をかなえるため、ロサンゼルス市立 大学の夜間部で学び、63年に正看護婦試験 に合格。以後、正看護婦として勤務するかた わら、72年に中谷夏子琉球芸能教室を開 設。カリフォルニアやハワイ、沖縄間で芸能 文化交流の懸け橋役を務めた功績が評価さ れ、94年に勲六等瑞宝章を受章した。
同著では、戦前の貧しかった沖縄からの海外移民の苦労や強制収容所で の体験、そして長男の事故死など数々の苦難を乗り越えながら激動の時代 をたくましく生き抜いてきた中谷さんの半生が綴られている。
著者の神谷良昌さんは沖縄県在住。沖縄とアメリカの文化交流事業を手 伝うなかで中谷さんと知り合い、明るさを失わずに厳しい時代を生き抜い た中谷さんの半生を若者たちに伝えたいと思い、約2年間かけて日米を往 復しながら取材活動を続けた。
46判、240ページ。問い合わせは沖縄ショップまで、電話213・ 200・8116。(純代、写真も)