レースバイク開発は、コンピュータ技術を駆使した日進月歩の世界。ト
ラクションコントロールや、アクセル開度、ブレーキのプレッシャー、ギ
アなどの正確な値が走行中に得られる時代だ。ハイテクは留まるところを
知らないが、「二輪は操る人間の感覚が重要」と力説する。
シーズン中はフランスを拠点に世界を転戦。私生活で、最初は1人の日
本人にすぎないがレーサー「シンヤ・ナカノ」と分かると一転、大切に扱
われる。レースが社会に浸透し、日本と大きく異なるヨーロッパ文化を実
感する。
来年のレギュレーションの変更により、バイクのセッティングも大きく
変えなければならないが、ベテランの域に達し「ゼロからではないので、
経験を生かす」と自信。
今年が3年間の契約最終シーズン。「プロとして自分を高く評価してく
れるチームは魅力的」としながらも、グリーン(チームカラー)のバイク
を応援する独特のカワサキファンのためと、辛苦を共にしたチームクルー
とモトGP初優勝を味わうため残留の思いも強い。(潤、写真も) |