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「ガサガサ・ガール」日本語版:
ナオミ・ヒラハラさん、最新ミステリー

2008年3月7日



 エドガー・アラン・ポー賞作家で、羅府新
報の英語編集長を務めた気鋭作家、ナオミ・
ヒラハラさんが書き下ろした「庭師マス・ア
ライ事件簿」シリーズの最新ミステリー「ガ
サガサ・ガール」日本語版 (訳・富永和子)
が先月、小学館から発売された。

 「ガサガサ・ガール」の舞台はニューヨー
ク市。再建中の日本庭園が何者かにより一晩
のうちに破壊され、鯉が泳いでいた池から日
系ビジネスマン、オーウチの死体が発見され
る。ビジネス絡みの殺しか、女性関係のもつ
れか、ドラッグをめぐる仲間割れか、さまざ
まな憶測を呼んで広がりをみせていく殺人事
件。

 

 そんなある日、カリフォルニア生まれの老ガーデナー(庭師)、帰米2
世のマス・アライのもとに突然、ニューヨークに住んでいる娘・マリから
電話がかかる。マリとは長らく疎遠がちで父子のコミュニケーションは良
いとはいえなかったが、オーウチ殺しの疑いが娘にかけられていると知ら
され仰天する。

 普段は、働き者で寡黙な性格のマス・アライ。一方、子供のころのマリ
は、ちょっと目をはなすと何をしでかすか分からない活発な性格。ガサガ
サとあちこち動き回っていた娘を「ガサガサ・ガール」とマスは呼んでい
たのだが、そんな娘の窮地を救うため、仕事は二の次にして、果敢に真犯
人探しに没入していく。

 アメリカ生まれで、広島で被爆した帰米2世のマス・アライが、事件を
解明していく過程でみせる日本人的な物の見方、考え方、さらに日系人社
会の歴史や、現実に起きているさまざまな事象を物語の要所要所にちりば
めて、独特な味わいのあるミステリー小説に仕上げている。

 「ヒラハラは、人間の持つ素直で純粋な感情や心の交流を、ストーリー
の展開に応じて情熱的に描き出している」と、シカゴ・サンタイムズの書
評欄も高い評価を与えている。

 マス・アライ事件簿シリーズの第三巻「Snakeskin Shamisen」(20
07年度エドガー・アラン・ポー賞最優秀ペーパーバック賞受賞作)の日
本語訳も4月、小学館から発売される予定。7月には韓国でも翻訳出版さ
れる。

 90年代に英語編集長として活躍したヒラハラさんは、パサデナ市の生
まれで、現在はサウスパサデナに住み、ノンフィクション、ミステリー分
野の作品を精力的に執筆している。日本語の読み書きも堪能な3世作家。
「ガサガサ・ガール」は当地の日系各書店でも注文できる。
(石原 嵩)

 

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