「映画はおもしろく作るもの」が持論。観客には「喜び、泣き、拍手
し、楽しんでもらって帰ってもらいたい」。障害児の福祉をテーマにした
3作品のすべてに喜怒哀楽が、うまく表現されている。元は舞台女優。亡
くなった夫・典吾さんの勧めでプロデューサーに。受け身な女優業に対し
「制作は思ったことが何でもできておもしろい」。性に合っていた。
「映画には人を変える力がある」。鑑賞者から「人生が変わった」との
感想がもらえるのがうれしい。「映画を通じて世の中を正したい」と、私
財を投じてまでも制作に打ち込む。依然、ダウン症や障害者を「化け物」
扱いされることに憤る。「障害者に偏見を持つ日本を変えたい。そんな人
が1人もいなくなるまで、映画を作り続ける」と闘志に燃える姿は、とて
も75歳とは思えない。
「障害者の母が強いのは、子どもを守るために必死だから」と力を込
め、「44年間、障害児の母を務めている」と胸を張る。今回の渡米では
「JASPACC」(日本語による障害児の親の会)や「ダウン症協会」
とも交流を深め、横のつながりが持てることが楽しみ。
「健常児と障害児は分けてはならない。ともに暮らせる環境作りが必
要」と強く訴える。「障害者の心はとても清らか」—映画から感じてもら
いたい。(潤、写真も)
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