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麻薬、売春、ギャング、銃撃、自殺未遂、ホ
ームレス…自ら歩んだ道と同じ道を歩む人に
救いの手を差し伸べる日系人女性
ローリー石井さん

2006年11月18日

Laurie

ロサンゼルス生まれ。ギャング、
抗争、銃撃、結婚、離婚、出産、
ヘロイン中毒、売春、自殺未遂、
ホームレスを経験。神のひと言で
更生。現在は売春婦などの救済に
あたる

 「タバコも麻薬も、セックスだってしたこ
となかった。中学まではまじめに、清らかに
毎日を生きていた…」

 日系2世の父と、日本人とフィリピン人の
ハーフの母を両親に持つローリー石井さん。
ロサンゼルスの中流家庭に生まれ、ほしいも
のは何でも手に入る「幸せな」生活を送って
いた。それが崩れ始めたのは、高校入学後だ
った。

 「両親は私をカソリック高校に入れた。規
律が苦手だった私にとって、それは『虐待』
以外の何ものでもなかった」

 言うことを聞かないローリーさんを、「父は殴るようになった」。暴力
で自由を奪う父、規律で縛る学校、受け身の母、すべてに腹が立ち、気が
つけば感情をコントロールできない怒り狂った性格に豹変していた。その
ころ、付き合っていた男性からデートレイプ。「すべてを失ったと思っ
た。もう何もかもがどうでもよくなってね」

 それからは早かった。カーソン基盤のフィリピン系ギャングに入り、抗
争で怒りをぶちまけた。16歳で施設へ送られ、17歳の誕生日は監禁の
中で迎えた。その年、ギャングリーダーと結婚、「身の安全」を手に入れ
た。麻薬を始め、気付けば自殺未遂を繰り返すヘロイン中毒。20歳 でラ
イバルギャングから銃撃。麻薬とお金ほしさに売春を始めたのもこのこ
ろ。ボロボロになり、行き着いた場所はダウンタウン・スキッドロウ。妊
娠5カ月半だった。

 ローリーさんを救ったのは、文字通り「目に見えない力」。「頭の中に
はっきりとイエス様の声が聞こえたの」

 周りを見てごらんローリー。ここで私に仕えなかったら、身元不明の麻
薬中毒者としてこの路上で死ぬよ—

 生まれて初めて感じる恐怖。「IDを持ってなかったし、本当に身元不
明で処理されていたと思う」

 以来、麻薬は一切絶った。自身の経験を生かし、ダウンタウンのドリー
ムセンターでホームレスや売春婦に救いの手を差し伸べる。「必ず返事を
するから」と、ウェブサイトも立ち上げた。2年前には運命の人に出会い
結婚。今は2人で救済活動に励む。

 「私が過去を話すことで、多くの人に勇気を与え、苦しむ人を救えた
ら」

 ホームページは—
 www.laurieishii.com
(中村、写真も)

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