同プログラムは、病気や交通事故、自殺などで親を失った子供たちを支
援している日本の非営利団体「あしなが育英会」と日商が提携し、親が死
亡、または親が障害を持っているアメリカの大学生を毎年、同会の研修に
派遣しているもの。今年で11回目。
研修では、東京、京都、広島などの市内見学の他、あしながの学生たち
との交流や、8月5日から東京で開催される「日本と海外遺児の心の癒し
つどい交流会」に参加し、同じ境遇の遺児らと交流を予定している。
今年、厳正なる審査の結果選ばれたのは、ロサンゼルス在住のジェニフ
ァー・福富さん(20)と、グラナダヒルズ在住のブライアン・リスキン
ドさん(21)の2人。いずれも初訪日となる。
福富さんはカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の3年生。
米文学を専攻する日系4世で、1年前から日本語を勉強している。出発を
前に、「初めての『祖国』ももちろん楽しみだが、世界の遺児たちとの交
流も待ちきれない」と、1年半前にガンで父親を失ったことに触れ、「同
じ境遇を経験したもの同士ふれあい、心の整理ができれば」と研修に期待
を寄せた。
リスキンドさんはピアースカレッジの2年生で、政治学を専攻。日本語
を勉強して4年目になる。中学生の時に「将軍」を読んで感動して以来、
日本の文化やテクノロジーなどに興味を持った。将来は国際ビジネスにか
かわりたいといい、今回の研修では福富さん同様、遺児との心の交流を楽
しみにしているという。
出発に先立ちこの日、航空券を提供している全日空のロサンゼルス支店
で歓送会が開かれ、日商の若尾龍彦会頭は、「目標を持って、日本をより
理解し、心の通い合いを楽しんで」と励ましの声をかけた。また全日空の
富田光欧・旅客セールスマネジャーは、「このような素晴らしいプログラ
ムに協力できることを嬉しく思う」と述べるとともに、「日米の懸け橋と
して頑張ってほしい」とエールを送った。
リスキンドさんはパスポートの申請手続きが長引いており、この日の出
発には間に合わなかったが、パスポートが届き次第福富さんに合流する予
定。(中村、写真も) |