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共同貿易:第19回日本食レストランショー
食文化を世界へ発信
蔵元ら秘蔵の古酒を紹介
2007年10月20日



近日発売される「古酒」を振る
舞う岩手・樽平酒造の小林さん

 共同貿易(金井紀年社長)は食品業界関係
者を対象にした「第19回日本食レストラン
ショー」を6日、ロサンゼルスの本社で催し
た。約50社がブースを出展、自社の食品を
振る舞ったり、製品の実演に努めた。各種専
門セミナーが開かれ、約1600人の来場者
で賑わった。

 今年のテーマは「世界に広がる日本食の道
しるべ」。世界で愛されている日本食はこれ
まで、米国から広まりをみせてきた。米国
(海外)でのすしの「先駆者」として知ら
れ、時代の先端を行く共同貿易は今回、地酒
ブームの先を読んだ古酒を紹介。参加業者
も、それぞれの日本食、食文化を世界に発信
した。

 古酒とともに同社が今回、力を入れたのが冷凍そば。九月中旬に売り出
した新開発の冷凍そばを、手打ちの実演と試食で宣伝に努めた。ハワイ、
ニューヨークには日本から有名そば専門店が進出しており、その波は全米
に広まると予想。業務用としても通用する味のよい冷凍そばを投入し、
ブースでは常に行列ができ評判を呼んだ。

 日本から蔵元20社が参加。主力ブランドをPRしながら、これまで門
外不出とされてきた秘蔵酒である古酒の説明に力を込めた。古酒は長期熟
成させた地酒をいい、一般の地酒と比べて価格は割高だが、酒通に長く支
持されている。各蔵元は3年や5年、10年、中には20年寝かせたもの
を紹介し、こくがある深い味わいに人気が集まった。

 岩手の樽平酒造は共同貿易と開発し、従来の「住吉」ブランドで近日販
売予定の新商品「古酒」(登録名)を出品。同社海外担当の小林照之さん
は、和食のみならず、こってりとした料理にも合うことを強調。独特の香
りと、まろやかさが受け、レストランオーナーなどから「置いてみたい」
「いつ納入できる?」「価格は?」などの声を多く聞き、米国販売での手
応えをつかんだ様子だった。

 地酒・焼酎セミナーでは、レストラン関係者が多く受講した。日本では
お湯割りやチューハイとして幅広い層に長く愛飲されている焼酎だが、米
国スタイルの新しい飲み方を紹介。いちごや梨、すいかなどを用いたフロ
ーズンカクテルの作り方を教えると同時に、わずかな原価で高い利益が得
られる焼酎を活用したビジネスの魅力を伝えた。

 「ULTS」(超低温冷凍魚)をネタにした恒例のすしの早握りコンテ
ストが行われ審査後、すしが来場者に提供された。ULTSはうま味を残
したまま長期保存が可能で、衛生、コスト面でも優れている。試食した板
前も、その味のよさを認めていた。

 共同貿易・金井社長は海外の日本食は、ロサンゼルスとニューヨークが
流行の最先端を行くと説く。両都市は他の都市や他国に影響を与えるが、
そのスタイルは異なるという。そばや天ぷら、丼などオーソドックスな日
本食が主流のLA。他方、NYは正統な和食に加えイタリア、フランス料
理などのフュージョンとしても認められている。消費者がLAのアジア系
に対しNYは白人系であるとし、人種間での嗜(し)好の差を指摘。同社
では、両都市(海岸)で違った経営戦略をとっている。

 金井社長は「正攻法の着想で、理論づけした経営をするのが共同貿易」
と力説し、「地酒ではバリエーションを増やすなどし、日本食の質を高め
たい」と抱負を述べた。

 共同貿易については、電話213・626・9458。
 ウェブサイト—
 www.lamtc.com
(潤、写真も)

 

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