スシマスターズ:LA地区2代表決まる
松田さん、ソウさん決勝へ
2008年4月26日

2部門とも2位となり予選を通過したソウさん
カリフォルニアのすし職人の頂点を決める料理コンテスト「スシマスタ
ーズ」(サクラメント、6月10日開催)のロサンゼルス地区予選が20
日、日米劇場で開催され、出場5選手の中から選出された松田卓也さんと
オーング・ソウさんの2人がロサンゼルス代表に決定した。
ノグチプラザではスシマスターズを主催する「カリフォルニア・ライス
コミッション」(本社・サクラメント、ティム・ジョンソン社長)による
カリフォルニア米のプロモーションイベントと、和食やデザートの試食、
地酒、日本のビール、お茶の試飲なども行なわれ参加者約400人に日本
の食文化が紹介された。
2005年に始まった「スシマスターズ」。ロサンゼルス地区予選は、
今回が当地での初めての予選開催となった。全米の「すしのメッカ・小東
京」で、南カリフォルニアの5つの有名和食店から参加した各選手が、代
表権獲得を目指し技を競い合った。併せて行なわれたカリフォルニア米と
和食の文化紹介イベントも賑わいを見せた。
スシマスターズを主催する「カリフォルニア・ライスコミッション」は、
カリフォルニア米のプロモーションと啓蒙のために2005年からコメを
食材に使用する同大会を毎年開いている。地区予選をサクラメント、サン
フランシスコ、ロサンゼルスの3都市で催し各地から2代表を選出、6月
10日のカリフォルニア州王座決定戦で6選手が優勝を戦う。
地区予選は45分間で、伝統的なすし(盛り込み)と創作すしを課題に
2皿を仕上げる。ロサンゼルス地区予選で勝利し出場権を獲得した2代表
は、三重県出身の松田卓也さん(スシバー・ニッポン、サンディエゴ)
と、ミャンマー出身のオーング・ソウ(ゲイシャハウス、ハリウッド)さ
ん。ともにすしのキャリアは7、8年と浅いものの、独創性のある盛り付
けで並みいるベテランを抑え、サクラメントへの切符を手にした。
松田さんは「勝つ気満々で大会に臨んだ」と言うだけあって競技中も余
裕を持って調理し、予定の30分で2皿を完成させた。「つうかあの仲」
という助手との呼吸は「練習通りばっちり合った」と、胸を張った。2部
門とも制した堂々の代表に「予定通りの勝利で、本戦でも絶対に優勝す
る」と意気込む。
過去2度、他のすしコンテストに参加し苦杯をなめたというソウさんは、
ヘッドシェフでコンテスト優勝経験者のポール・ソアレスさんから「勝ち
方」の徹底指導を受け、見事に地区予選を通過。「今日はとても楽しめ
た。サクラメントに行くことが決まりとても光栄」と笑顔で語った。「フ
ァイナルでは今回と同じように楽しんで新たな経験を積みたい」と抱負を
述べた。
カリフォルニア米のプロモーションでは、試食や同米を原料にした日本
酒や餅などの試飲・試食が行なわれた。また、ロサンゼルスの有名レスト
ランがブースを出しさまざまな和食を振る舞い好評を博した。
象印は10種類の違った炊飯器を持ち込み、白米や玄米などカリフォル
ニア産の数種のブランド米を炊いて保温するデモンストレーションを行な
った。松場美由紀・マーケティング部長は、米国人試食者の多くが健康指
向であると指摘する。コメ消費の増加と比例し、同社では家庭用炊飯器の
販売を延ばしているという。
ライスコミッションのティム・ジョンソン社長によると、同州ではすし
米に適した最上級の短・中粒米を生産し、総生産量は年間180万キロト
ンに上る。同2種類を合わせた総生産は全米1を誇るが、販売ではその4
割を輸出(対日が最大で全体の5割以上)に依存するのが現状。国内市場
はシリアルや酒などの加工用や和食・アジア系レストランなどへの業務用
が約6割を占めており、販売拡大のためには一般消費者への売り込みが課
題だという。同社長は、「家庭でコメをもっと食べてもらうためにスシマ
スターズのような一般消費者向けのプロモーションに力を入れたい」と述
べた。
予選会開始前にすしの普及に貢献した金井紀年・共同貿易社長ら六人が
ライスコミッションから表彰を受けた。金井社長は米国で初めてカウンタ
ー方式のすし店と握りずしを紹介したことで知られており、今回の予選が
米国でのすしの発祥地でありカリフォルニアロールが誕生した小東京で開
かれたことを評価。「リトル東京を『すしのメッカ』として売り込み人を
呼べばいい」と提唱。新たな町おこし案を出した。
スシマスターズの詳細はカリフォルニア・ライスコミッションのモリス
さん、電話916・387・2264。Eメールー
jmorris@calrice.org
www.sushimasters.com
(永田潤、写真も) |