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ニューオータニで試飲会:台湾系に地酒紹介
2007年3月10日

 近年、米国で人気の地酒。白人系消費者を中心に全米に広まりつつある
一方、少数民族の1つの台湾系社会で食品業界を対象にした「地酒試飲
会」が2月23日、ホテルニューオータニで催された。同系コミュニ
ティー日刊新聞、「台湾時報」(本社加州エルモンテ市、発行人・張靖
宇、発行部数・6万)が主催し、台湾・中国系のレストランオーナーやシ
ェフ、スパーマーケットの店主などに呼び掛け、約200人の参加者が1
00種類以上の地酒を味わい理解を深めた。

 ブースでは日系の酒販業者九社と食品卸業者が自社の商品説明に務め
た。試飲は各社自信の銘柄を提供し、産地や製法、おいしく飲む適温など
を解説。食品ブースではすしや前菜を中心とした1品料理を振るまい、料
理(和食)と地酒の相性のよさを強調していた。

 「パシフィック・インターナショナル・リカー」社(PIL、本社ロサ
ンゼルス、田中純社長)は昨年、ハワイで行われた全米日本酒歓評会で金
賞を受賞した銘酒などを出品。ゼネラルマネジャーの豊田浩美さんは「和
食と合わせる日本酒の楽しみ方」の説明に力を注いだ。大吟醸「奥の松」
の味が分かる人もいて、「どこで買えるのか」などの多くの質問を受け
た。参加者の関心の高さを肌で感じ、新たな市場への参入意欲を示してい
た。



PILのスタッフ(右側後方が豊田さん)
に地酒をつがれ試飲するピンさん母子

 参加者で北京を拠点に不動産
やレストラン、貿易、その他さ
まざまな事業を手広く営む中国
人ピン・ワン・スキさんは母チ
ャオさんとともに試飲。2人が
ほとんどすべての銘柄を試した
理由に、米国同様に本国での酒
ブームの予感を挙げ「中国で地
酒市場が開拓され、人気が出る
前に酒の知識を深めたい」と先
を見越していた。

 主催者の張氏は多くの台湾の酒が「コメ」を原料とし、日本酒との共通
点に着目。台湾系の消費者の口に合うことに確信を持ち、初の試飲会を開
いた。南カリフォルニアには30万人の台湾系住人が生活しているが、張
氏は「そのほとんどが地酒のおいしさをまだ理解していない」と指摘。
「台湾系市場は未開であり、どんどん伸びる可能性を持ち魅力的なものに
なるだろう」と展望する。同社は今回の試飲会に各方面から反響を呼んだ
ことから、来年の開催を検討している。

 地酒の本家日系社会ではJETROや当地の日本国総領事館などが協力
し「酒フェスティバル・イン・LA」(www.usjrf.org/sake)を今月22
日夜、ビバリーヒルズのレ・メリディアン・ホテルで催す。地酒をテーマ
にしたイベントでは全米最大規模となり、講習会や高級日本料理を提供、
地酒の周知に一役買う。(潤、写真も)

 

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