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日本語以外での実演目標に、日々修業に励む日本
人腹話術師、滝沢博文さん


2008年9月27日


長野県上田市在住。91年、腹話
術の講座を受けたことをきっかけ
に、趣味から特技の世界へ芸を高
める。07年、脱サラ。現在は、
腹話術サークル「笑いのワ・上
田」の代表を務め、活躍中

 ストライプのシャツにネクタイを着けた小さな人形が口をパクパク。
「こんにちは。僕、コタッキー。ここはどこ? スーツケースの中は暗く
て狭かったよ」—。どこからともなく響く甲高い声に、観客から笑いが溢
れる。

 ケンタッキー州フォートミッチェルで行われた腹話術師の世界大会「ベ
ント・へブン・コンベンション」に初出場した長野県上田市在住の滝沢博
文さんこと、ヒロ・タッキーさんがこのほど、敬老引退者ホームと敬老看
護ホームを慰問。居住者の前で腹話術を披露した。

 91年、好奇心から友人と腹話術の講座を受けたのをきっかけに、その
奥深さに魅了された。以来、幼稚園や敬老会などでボランティアを続ける
傍ら、さらに技術を学びたいと07年、脱サラし、社会保険労務士として
独立する中で、腹話術師としても活躍を目指す。

 腹話術の魅力を、「使う人形の種類、声の出し方、人形操作などによ
り、まったく違ったキャラクターを演出でき、それぞれの状況に応じて見
ている人を楽しませることができること」と話す滝沢さん。ケンタッキー
州のコンベンションでは、英語という言語の壁を乗り越え、人形に「アメ
ージング・グレイス」を歌わせることで、海外の観客を虜にした。

 「日本の腹話術は、まだ交通安全教室に登場する程度」。しかしアメリ
カでは、クルージングや企業パーティー、学校のイベントに頻繁に登場す
るなど、そのエンターテインメント性の高さを実感した。

 「子供から高齢者まで、見ている人が喜ぶ顔を見るのが幸せ」。そう話
す滝沢さんの将来の夢は、「英語、中国語、韓国語など、他言語を勉強
し、各国で腹話術の素晴らしさを広めたい」。
(中村良子、写真も)

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