
ステージ上で息の合ったダンスを見せる子供たち(写真=JSPACC提供)
ロサンゼルスを拠点に活動する、障害を持つ子供を育てる日本人の親のための支援団体「手をつなぐ親の会」(JSPACC)は5月30日、ミュージカル「ミラクルキャッツ」の上演をサンタアナのセガーストロム高校で行った。出演者は、自閉症児を中心とした障害を持つ子供たち15人と、その兄弟ら8人。併せて石川県の養護学校教諭、山元加津子さんと障害児の心の交流を描いたドキュメンタリー映画 「1/4の奇跡〜本当のことだから~」 の上映会も行われた。

グリザベラを演じた光・フォングさん(写真=JSPACC提供)
公演は午前と午後の2回行われ、424席ある会場は午前・午後とも満席、立ち見が出るほどの盛況ぶりだった。ステージ上で子供たちが見せる力強いダンス、引き寄せられる演技力、会場内に響き渡る美しい歌声に、来場者の多くが涙を流し、障害児の持つ能力、また「今」を懸命に生きる姿に感動した。
毎週練習に励む会員や子供たちの姿に感動した多くの人がボランティアを申し出てくれ、公演当日までにその数は110人にも膨れ上がった。木村敬子実行委員長は、「JSPACCだけではここまでできなかった。皆さんのお陰」と感謝。また練習を通じ多くの親が、子供たちから「素直さ」「その時を楽しむ大切さ」「枠にはまらずありのままの自分でいる必要性」を学んだと振り返った。
同公演のインストラクターを務めた炭川純代さんは、本番まで一度も通しで練習ができなかったにもかかわらず、「本番が最高の演技だった」と子供たちを激励。「障害者に対する私たちの『常識』が変わった」とし、「彼らはチャンスを与えれば持っている特別な能力を見せてくれる。指導する必要などなかった。素直だからこそできる表現力が素晴らしかった」と演技力を絶賛した。
公演を見終えたビッキー・ハダさんは、「彼らには不可能を可能にする能力がある」と、想像を超える素晴らしい演技に感動したと話した。また今泉ますよさんは、「音楽がかかった瞬間に見せる彼らの目の輝きが忘れられない」といい、45分という長いショーでありながら、自閉症児が最後まで集中力を保てたのには驚かされたと話した。以前ソーシャルワーカーとして郡のリージョナルセンターに勤務していた山口淑子さんは、「それぞれの性格に合った役が与えられていたので、子供たちが無理なく生き生きと輝いていた」と述べた。
一方、ドキュメンタリー映画を見終えたロサンゼルス統一学校区の特殊教育で教師をするパトリシア・タガートさんは、「文化の違いか、障害者を持つことを『恥』と考えている人が多いように感じた。そのためか、ドキュメンタリーでは障害者を受け入れてもらうために彼らの存在を懸命に正当化しているように受け取れ、障害者を取り巻く日米の差を感じた」と述べるとともに、そんな中でも前向きに活躍するJSPACCの活動を称賛した。【中村良子】

























