
約250個の七夕飾りが披露される「ロサンゼルス七夕まつり」
郷土文化で活性化を
3団体共催し祭り実現へ
ロサンゼルス七夕まつりは、本場仙台の祭りをよく知る宮城出身で同県人会の会長を17年間務める米澤義人氏の発案。郷土文化の七夕飾りを県人会で制作したことで会員の絆が強まった成功を日系社会にも広げる考えだ。共同制作による助け合いで、日系社会が団結し活性化に期待が寄せられている。1個につき8人から10人が力を合わせて作ったとされ、延べ2000人制作者がプロジェクトにかかわったことになる。
米澤氏の提案に二世週祭実行委員長のテリー・ハラ氏と小東京防犯協会のブライアン・鬼頭氏が高い関心を示した。米澤氏はまた、南加県人会協議会会長の宮崎マック氏に協力を求め、全面支援を約束され、3団体共催としての「日本文化を通した日系社会を挙げての七夕プロジェクト」が動き出した。
制作には資金と人材が必要だった。県人会協議会が各県人会と連携し制作、寄付金集めでも活躍した。3団体は日系各団体や日本語学校、企業などへの協力を呼び掛け。イベントの趣旨に賛同し参加者は増え、企業、個人献金も多く寄せられ、プロジェクトは軌道に乗った。
「日本人と日系人を束ねる」
知恵を出し合い創意工夫
プロジェクトは「在米日本人と日系人を束ねる」役割にも期待が掛かっている。二世週実行委員会は日系人主導、県人会協議会は日本人中心というように両団体は単一的だが、小東京防犯協会の日本人と日系人メンバーの比率は半々。防犯協会は、他の共催2団体とスムーズに連携し、日系諸団体とのパイプ役も務めてきた。
日本文化を正しく伝えるために、吹き流しとくす玉に使用する専用の紙は、現地で調達する以外に方法はなかった。防犯協会は小東京交番でミーティーングを重ね、良案がいくつも出されたものの、形は見えなかった。そこで、鬼頭氏は河辺俊氏に声を掛け、二人は資材の購入を決意し自費で仙台に赴いた。
仙台では米澤氏と親交が深い白松一郎氏が社長を務める「白松がモナカ」を訪問し、激励を受けた。社長はロサンゼルスの七夕まつり開催を祝い、同社所有で昨年の祭りのコンテストで入賞した大中の七夕飾り10個の寄贈を約束、記念すべき第一回目の祭りに花を添える。

知恵を出し合い制作に取り組むワークショップ。左が米澤・宮城県人会会長
鬼頭、河辺両氏は、資材を持ち帰り、いよいよ制作開始。メンバーは制作意欲を持ち、祭りに向け機運は一気に高まりを見せた。互いに知恵を出し合い、足りない部分を補った。花をつける本体のくす玉に球は、プラスチック製のザル2個を合わせたり、針金、ボルト、フックなど日本ではあまり用いない材料で代用。「必要は発明の母」とばかりに創意工夫を重ねた。さらに、吹き流しの輪っかは、使用済みの業務用醤油のバケツを切って再利用するなど、メンバーは環境を考えた「グリーン七夕飾り」と胸を張る。
目標楽に超え250個完成
日系社会の努力が結実へ
作り方のワークショップを各所で開きサンプルを配布した

二世週祭ファッションショー実行委員会制作の七夕飾り。手前はジョイス・チン同委員長
現地制作の七夕飾りは7フィートの約240個が紹介される。各団体の作品はオリジナル性に富み、テーマを持ったものが目立つ。オレンジ郡はオレンジを、県人会は郷土の名物・文化、その他、平和祈願の折り鶴、米国への愛国心を表現し星条旗を装飾、チームカラーのブルーを基調にしたドジャース七夕飾りも見られるなど趣向を凝らした秀作が小東京の町を彩る。14日からの晴れの舞台で、日系社会の努力が結実する。


























