通信衛星使った南極とロサンゼルスの交信。スクリーン上の村上(左)、森澤の両隊員は梅津怜君(右後姿)の質問に優しく答えた
南極教室は森澤、村上両隊員がスクリーンに登場し、生徒との対話方式で進められ、南極と昭和基地、隊員の活動について分かりやすく説明した。交信時の南極の時刻は午後8時半。しかし、太陽がまったく沈まない白夜が近いため周りは明るい。気温は南極にしては暖かい零下8度だが、鼻毛が凍る同15度の寒い日にも耐えなければならない。
親子で学習した南極教室
太陽光、風力、火力で発電するが、その時に発生する熱で氷を溶かし飲料水を作ったり暖房にあてるなどし有効利用。快適な室内とは裏腹に屋外は時には厳しい自然に見舞われ、台風よりはるかに勢力が大きいハリケーン級の吹雪が年に20から30回起こるという。空気がきれいなため星がよく見え、オーロラも1年で数十日間観測でき「南極の自然は厳しいが、すばらしいものを見せてくれる」と魅力を表現した。
生徒の疑問には、専門の各隊員が解説した。「好きな食べ物は」「どんな動物に会うか」などの素朴な質問から、季節の有無、地球の温暖化を心配する専門的なものまでさまざまな質問が出た。2人いる女性を代表して話した医師の隊員は、各専門職を紹介。時には職種を超えた除雪作業や消火活動を共同で行うこともあるとし、助け合う大切さを強調した。
西大和学園の梅津怜君(11)は、ごみ問題についての授業でオゾン層の破壊を学び地球環境に興味を示す。危惧する温暖化により南極の氷が溶け海面の水位が上昇することについて尋ねたが、過去50年間の観測で同基地での急速な気温の変化は見られておらず、隊員はその影響は「100年以上の長期観測の必要性があるのでは」と慎重に答えた。梅津君は各隊員が「自分の専門の仕事を(こな)している」と、共同生活の役割分担の重要性を学習。隊員が歓待するという昭和基地訪問には「寒いから…」と乗り気ではなかった。
質問した生徒の敬意「勇気がいるたいへんな仕事」や、全生徒の「ありがとうございました」の感謝の言葉を贈られた隊員たち。ふれあいを楽しみ、手を振って励ましに応え厳寒での任務遂行を誓った。
生徒は、南極教室で深めた知識を役立てて映画を鑑賞。現在は遠征観測の移動には雪上車を駆るというが、かつてのタロやジロが先導した犬ぞりの活躍に多くの親子が感銘を受けた様子だった。【永田潤、写真も】

























