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南加和歌山県人会:100周年に向け団結、子弟の「故郷」教育に力

会から祝福された80歳以上の高齢者


 1911年創立の南加和歌山県人会(岡本啓三郎会長)は1月31日、恒例の新年総会および親睦会をダウニーの日本食レストランで催した。来年に創立100周年を迎えるとあり、県庁との絆をさらに深めるとともに、3世や4世、5世といった和歌山子弟らに積極的に声をかけ、会を盛り上げて行こうとあらためて団結した。
 昨年11月の役員会で、100周年記念行事が終了するまで会長以下全役員の再任が決定。今年で3年目となった岡本会長は、3月上旬に幹事のジャック・坂地さんと県庁を表敬訪問する予定を発表。県庁から「県人会とのつながりを強めたい」と、県会議員ら35、6人が協力し、「日米友好連盟」を結成したとの報告を受けたと述べ、県との絆もさらに深めたいとあいさつした。
 奨学資金部の白井真理さんは、昨年8月に他界した同会会員で帰米2世の政谷邦男さんの娘のリンダ・ウェイさんを紹介。リンダさんは、「父は亡くなる前、『これを和歌山県人会の奨学資金に充ててほしい』と託した」と述べ、1万ドルを同会の奨学資金部へ寄付した。
 政谷さんはサンタマリアで生まれ、その後江住村で義務教育を受ける。15歳で帰米後、高校に入学するも、ツールレイク収容所に送られる。戦後再び日本へ行き、1954年に再度帰米。その後は庭園業者として5人の子どもを育て上げた。政谷さんは江住村人会の会長も務めた。
 昨年初めて日本を訪れたリンダさんは、「京都や横浜などいろいろな場所にも行ったが、やはり江住村が一番素晴らしかった。たった2日間の滞在にもかかわらず、彼らの優しさが今でも心に温かく残っている」と涙を浮かべ、「父がどうしてあんなに江住村人会に力を注いだのか理解できた。より多くの3世や4世に『故郷』を感じてもらいたい」と熱く語った。
 奨学資金部の白井さんは、「皆さんが持っている和歌山との『つながり』を、今の3世や4世は持っていない。彼らにそのつながりを持たせてあげるのが私たちの役割」と、子弟の「故郷」教育に力を入れようと呼び掛けた。

アドバイスする亀井相談役

 また同会相談役の亀井敏彦さんからは、過去に研修学生として和歌山を訪れた学生たちの「同窓会」を開くべきとの提案があった。亀井さんは、「彼らが日本で体験したしたことはとても貴重なもの。その感動を忘れないよう、定期的に集まって議論できる場をもうけるべき」とアドバイスした。
 この日はまた、和歌山県にルーツを持つ日系ブラジル人のフクシマ兄弟も参加。会員らと交流を深めた。
 さらに、マンハッタンビーチ在住の内田建介さんが、30年前に恩師から譲り受けたという画家樋口紫泉が描いた「和歌山城」の絵画を寄贈。内田さんは、「私が持っていても宝の持ち腐れなので、ぜひ和歌山城につながりのある和歌山県人会の方に持っていてもらいたい」と寄贈の理由を述べた。

和歌山城の絵画を寄贈する内田さん(左)。右端は岡本会長

 新年会では、80歳以上の高齢者に感謝の気持ちとして紅白まんじゅうがプレゼントされた。また、日頃から県人会のカメラマンとして活躍している入山正夫さんと、マツ子さん夫妻が今年で結婚60周年を迎えることから、会から花束が贈呈された。
 食後は、常石保険代理店の吉富英一さんが、メディケアについて詳しく説明。また最後は松豊会社中による日本民謡とカラオケで盛り上がった。
【中村良子、写真も】

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