東京シティカップは、2005年から重賞レース(GⅢ)に格上げされたことから今年も強豪がエントリーしレースは盛り上がり、タップ・イット・ライトが優勝した。脇でレースを盛り立てた「ジャパン・ファミリーデー」は、さまざまな日本文化を紹介し多くの参加者が体験し、福島の「相馬野馬追」が3年ぶりに復活した甲冑競馬を2度にわたり披露。サンタアニタ、大井の両競馬場は、提携継続に意欲を見せた。
東京シティカップの開催を記念して催され、家族みんなが楽しむことができる参加型の日本文化紹介イベント「ジャパン・ファミリーデー」は今年も大勢の参加者で賑わった。茶道、華道、書道、折紙、琴、空手、相撲、民謡、和太鼓、盆栽など多くの日本の伝統芸能・文化を紹介。祭、観光案内、すしやお茶、カレーライスのほか、お好み焼き、たこ焼きなどを焼く香ばしい香りが会場に漂い、食文化も存在感を示した。
大井競馬場・開催執務委員長の塚田修さんは、大井ファンクラブ16人とともに来米し2度目のサンタアニタ訪問。
大井はサンタアニタから多くのことを学んでいる。ターフクラブ(レストランとバー)をモデルに改装したり、騎手、調教師の交流、全天候型の馬場(ポリートラック)の導入試験を行うなどの提携を進めている。
塚田さんは、まだ夢としながらも「次は馬の交流ができれば」と希望。大井はサンタアニタ・トロフィーを開催しており、「アメリカの馬が走ればすばらしい」と、将来に夢を膨らませた。

サンタアニタ―大井の両競馬場の友好提携の記念レース「東京シティカップ」。左からタップ・イット・ライトに騎乗し優勝に導いたタイラー・ベイズ旗手、伊原純一総領事、塚田修・大井競馬場開催執務委員長、ロン・チャールズ・サンタアニタ競馬場社長
チャールズ・サンタアニタ競馬場社長は、15年間続く友好関係を「まだ、始まったばかりで、これから何十年と続けるべきである」と継続に意欲を示す。サンタアニタ側からも大井を毎年7月に訪れており、「競馬を通し、両競馬場が日米の親善大使として交流することは意義深いこと」と力説した。
伊原純一・在ロサンゼルス日本国総領事は、「競馬という日米で共有するレジャーを通して友好を深めることはたいへん結構なこと」と、両競馬場にエールを送った。ジャパン・ファミリーデーは日本文化を紹介する上に、日系社会とサンタアニタの地域社会の交流が生まれたことにも触れ、「日米交流がさらに深まればいい」と希望した。
相馬野馬追
七人の侍、郷土文化紹介
甲冑競馬を2度披露
福島県の「相馬野馬追」が甲冑競馬を2度にわたり披露したほか、ブースでは参加者に兜を被せるなどし郷土文化の紹介に務めた。ジャパンデー参加は、9年連続の9回目。今年は南相馬市から訪米した本田信夫団長率いる侍一行は、甲冑武者役の杉秀輝さん、秋葉克訓さん、松本利治さんら7人の侍。
甲冑競馬は、ほら貝を合図に甲冑で身を固めた侍が英姿颯爽と登場。戦国旗をなびかせ、叫び声を上げながらグランドストレートを勇ましく駆け抜けた。戦国時代から抜け出したような騎馬武者の全力疾走に観客席からは、大歓声が上がりイベントは盛り上がった。
馬から下りた騎馬武者たちは、ブースで記念撮影に応じるなどし交流に務めた。「鹿の角」の旗を腰に差して騎乗した杉さんは、大きな歓声を浴び「喜んでくれたので、気持ちよく走れた。(福島の)武田流の乗馬を見せることができたのがうれしい」と喜んだ。
本田団長は、「われわれが1000年以上も守ってきた文化を紹介できてよかった。福島の観光PRも同時にできて、地域おこしに貢献できたと思う」と胸を張った。

































