ワシントンDCに拠点を置く海洋保護グループ「Oceana」がカリフォルニア州ロサンゼルス郡とオレンジ郡の寿司バーや、レストラン、食料品店で取り扱われている魚のDNA鑑定を実施。その結果、調査したサンプルの半数以上が商品表示とは異なる種類の魚だったことが明らかになった。
 同グループは昨年の5月と12月、両郡のレストランなどから119個のシーフードサンプルを集め調査を行った。
 調査の対象となったのは、前回のテストでも偽造が多かったワイルドサーモン、舌平目、鯛、ぶり(Yellowtail)、白マグロなど。
 連邦法に基づき調べた結果、「Snapper」として表示されていたサンプル34個のうち、すべてが違う種類の魚だった。寿司サンプルでは10貫中8貫が「ニセモノ」と判明した。白マグロとして売られていた寿司は、9貫中8貫が米国では健康被害警告が出されているアブラソコムツだった。
 またカリフォルニア州法と連邦法では基準が異なるものもあり、加州では岩礁魚(Rockfish)13種類が「Pacific red snapper」と表記することが許されているが、連邦法では許可していないなどの違いもある。
 Oceanaによると、こうした偽造は経済的な理由から生じており、「小売店は安い魚を高級魚として売れば、売り上げを伸ばすことができる」と言及。魚の表示に関しては、より厳しい政府の基準を設けるべきだと指摘している。

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1 Comment

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  1. 外国の寿司バーはほとんどチャイナ人が経営しているからね。
    30件くらい外国の寿司レストランに行ったけど、日本人の経営していたのは3件だったな。
    店の人はアジア人だけど日本語喋れなかった上に、日系ですらなかったな。
    日本人が経営していたレストランはラーメン、ついで牛丼があった。
    ビーフラーメンはとてもおいしかったな。