休まず登校し、皆勤賞を授与された受賞者
 ガーデナ仏教会付属日本語学園(ホール圓子園長)は16日、同仏教会本堂で、卒業・修了証書授与式を行った。来賓をはじめ、父兄や教師らおよそ200人が見守る中、今年は62人の生徒に卒業・修了証書が手渡され、学園で学んだ日本語と日本文化、友人たちとの思い出を胸に、生徒たちは巣立ちの時を迎えた。
ユニオンバンクの川本朋成氏(右)から奨学金を受け取る浜崎亜矢香さん
 女子生徒は可愛らしいドレスに身を包み、男子生徒も凛々しいネクタイ姿で登場。祝福の拍手に本堂が包まれる中、生徒たちは満面の笑顔で入場した。
 今年は、平日部・土曜部の幼稚園生42人、平日部・土曜部の小学部6年生が11人、土曜部の中学部8年生が4人、土曜部高等部10年生が1人、土曜部高等部の研究科1年生(11年生)の2人に卒業証書が、土曜部高等部の9年生修了の2人に修了証書が授与された。
 また25人の皆勤賞受賞者と、2人の努力賞受賞者にトロフィーがそれぞれ授与され、1人に奨学金が授与された。
 PTCの浜崎ナンシー会長は祝辞のあいさつで、「日本の言葉、文化、歴史は時間をかけて日本語学校で学ぶべき」と日本語教育の重要性を説くとともに、「これからも勉強を続けていって下さい」と生徒たちを激励した。
 村上ジョン仏教会顧問は、懸命に日本語を教え続ける教師たちを労うとともに、「日本語を学び続けることはきっと将来の役に立ちます。学園で学んだことを忘れずに未来につなげていって下さい」と呼び掛けた。
答辞を述べる卒業生総代の引土亜矢芽さん
 宮地信雄・仏教会主任開教使は、「父母、祖父母の努力なくして、子どもたちの日本語力の成長はない」とし、「『礼に始まり礼に終わる』日本文化を大切にし、きちんとあいさつができる人になって下さい」と言葉を贈った。
 幼稚園修了生総代のカナレス・みあさんは修了の辞で、「最初はひらがながまったく読めず、勉強をやめたいとも思ったが、諦めずに通い、今では読み書きができるようになりました」と流ちょうな日本語で語り、同学園での成果を表した。
 卒業生総代の引土亜矢芽さんは「日本語も上達し、日本語検定にも挑戦し好成績を残すことができたのも先生や両親の応援のおかげ。修学旅行や餅つき大会など楽しい思い出を胸に、日系人としてだけでなく、国際人として頑張っていきたいです」と学園に感謝の気持ちを述べた。
 ホール園長は「学校に来ていることでみな着実に日本語が上達している。目をみはるばかりの成長ぶりに驚き、うれしく思う。これからも学園で身につけたことを生かして世界に羽ばたいていってほしい」と巣立つ生徒たちにエールを贈った。
 卒業生努力賞受賞者は比嘉まゆみさん、スナイダー・拓海さん。
 奨学金(ユニオンバンク賞)受賞者は浜崎亜矢香さん。(敬称略)【吉田純子、写真も】

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