目白押しの催しは、各種日本文化の紹介、ベビーページェント、米国版紅白歌合戦、コロネーションボウル、グランドパレード、七夕まつり、カーショー、ギョーザ早食い競争、最終日の街頭音頭と閉会式まで毎週末開かれる。
テーマは「世界の協調を祝う」
ナカガワ委員長が参加呼び掛け
各来賓が祝辞を贈った。新美潤総領事は、昨年の着任以来初の同祭参加となり「初めての二世ウィークをとても楽しみにしている」と話した。出身地横浜の夏祭りを満喫したことを紹介し「各コミュニティーは、協調を象徴とする固有の祭りを開いて結束を強めている」と強調。二世週祭については「長い歴史と伝統を有し、日系人が何世代にもわたって受け継いでいる」と称賛し、祭りの成功を祈念した。また、名古屋など日本から参加する訪米団の受け入れと、東日本大震災の支援活動を行う「LA七夕まつり」の継続に謝意を表した。
グランドマーシャルとパレードマーシャル、地域表彰の3団体、パイオニア賞5人の受賞者がそれぞれ紹介された。各賞受賞者は、グランドパレードに参加した後、昼餐、晩餐の各会の授賞式で表彰される。
今年度の女王候補者は、日系諸団体から推薦を受けた7人で、この日お披露目された。各候補者は、自己紹介し任期中の抱負を述べ、温かい拍手を受けた。新女王を決定するコロネーションボウルは8月11日夜、日米劇場で開催される。
音頭2曲、吾妻寿満子社中が披露
「河内おとこ節」と「ワン・ワールド」
音頭2曲の振り付けは、パレードの先陣を切る吾妻寿満子社中が担当した。
グランドパレード、ルートを短縮
「YOSAKOIソーラン」参加
8月12日午後5時スタートのパレードの行進ルートが昨年までから短縮され、ロサンゼルス通りは通らない。セントラル・アベニューと2街を出発点に西に進み、サンペドロ通りで右折、1街を右折しセントラルに戻る。パレードには、北海道の「YOSAKOIソーラン祭り」で今年の大賞に輝いた郷土芸能団体「平岸天神」が初参加し、迫力あるパフォーマンスを披露する。
日本からはまた、東日本大震災の被災地福島の「FCT郡山少年少女合唱団」の約20人が参加する。小東京のセンテナリー合同メソジスト教会で公演を開き(8月11日午後2時)、米国からの復興支援に対する感謝の意を合唱で伝える。
二世週祭は各種祭りのほか、茶道や華道、書道、詩吟などさまざまな日本文化を紹介する実演や展示が催される。8月19日の街頭音頭、閉会式で幕を閉じる。
二世週祭の詳細は同実行委員会まで、電話213・687・7193。
www.niseiweek.org/
【永田潤、写真も】
各賞受賞者と女王候補は以下の通り(敬称略)
▽グランドマーシャル―アダム・シフ下院議員(第2次世界大戦の2世退役軍人への議会金メダル授与に尽力)
▽パレードマーシャル―メアリー・カゲヤマ・ノムラ(強制収容体験を持つ日系2世の「マンザナの歌姫」)
▽地域団体表彰
オレンジ郡オプティミストクラブ(恵まれない家庭に缶詰や新鮮な食べ物を供給する農家を支援。同郡のタナカ農園が2度行った東日本大震災の被災農家のための寄付金集めのイベントにも協力)
ターミナル島民(日系1世が形成した米国最大の日系漁村の遺産を継承)
タイガースポーツ少年団(スポーツを通して健全なアジア系青少年を育成)
▽パイオニア賞
平山安正、アーサー・イチロウ・ムラカミ、佐藤松豊、新橋和子、沢岻安和
▽今年度の女王候補者。()内は推薦団体
サラ・ミッシェル・フジモト(イースト・サンゲーブルバレー日系コミュニティーセンター)
ケイトリン・チエ・サクライ(ガーデナ・イブニング・オプティミストクラブとロフト・ハワイアンレストラン)
エリカ・ハヤミ・フィッシャー(パサデナ日本文化会館)
ローレン・ミエコ・タナカ・アリイ(サンファナンドバレー日系コミュニティーセンター)
マーシー・サオリ・アサオ(米国日系レストラン協会)
クリスタル・アキエ・ハナノ(ウエストロサンゼルス日系市民協会とベニス日系コミュニティーセンター)
エミリー・ミチ・イイジマ・フォリック(オレンジ郡日系評議会)