LTSCの弱者救済という趣旨に賛同する支援者約700人が参集した。料理は、豆腐(森永が提供)やすし、そば、刺身サラダなど和食を中心に、フレンチ、メキシカンなど地元の有名レストランがブースを出展。各店のシェフが腕を振るい「おいしい」の声が多く聞かれ、行列は絶えることはなかった。
試飲会の酒は共同貿易が提供し、日本全国の蔵元から集めた地酒と焼酎、ビール約50種が出品され、参加者がソムリエなどから特徴やおしい飲み方の説明を受けながら飲み比べた。1度に違った種類の酒が味わえると、好評を博した。
試飲を勧めた新潟の蔵元「菊水酒造USA」の販売戦略は、日本のそれとは異なり、米国人向けに「おいしい楽しい飲み方」を提案しているという。同社最高財務責任者兼ゼネラルマネジャーの青木孝さんは「お酒の飲み方は、変わりつつある」と力説。米国で生まれたカリフォルニアロールを筆頭とする各種創作すしを好例に挙げ、清酒をロックで飲んだり、牛乳、オレンジジュース、ソーダ割りなど、カクテル風の「自分好みの飲み方」を勧めている。今回の試飲会について「さまざまな人の好みを知ることができて、とてもいい」とブース出展の意義を強調した。
マツバヤシ所長があいさつに立ち、表彰した3者と同イベントの参加者の多大な支援に謝意を表した。同氏は、所長に先月就任したばかりで、32年間務めた前任のビル・ワタナベ氏の後を任された。「ビルに取って代わることはとてもできない」と謙遜しながらも、小東京には武道館建設、地下鉄の路線接続などの大きなプロジェクトを控えているとし「LTSCでの15年間の経験を生かしながら、他の団体と互いに理解を深めてコラボレートし、社会のみんなのために全力を尽くしたい」と、使命感を燃やした。【永田潤、写真も】