毎年、カリフォルニア州内の諸大学で研究や勉学に励む有望な女子に奨学金を授与している。サマーコンサートのほか、年に2回、バザーも開催し、収益をすべて奨学金に充てている。
同会メンバーだけでなく、クラシック音楽ファンも多く来場したこの日のコンサートの演奏曲目は、バッハの無伴奏バイオリン・ソナタ2番、ラベルのソナチネ、ショパンのバラード4番へ短調作品52、ラフマニノフのヴォカリーズ、セザール・フランクのピアノとバイオリンのためのソナタイ長調など、どれもイチコビッチさんと内田さんが得意とする曲ばかり。「ぜひロサンゼルスのみなさんに聴いてほしかった」と2人は声を揃える。
同コンサートは数年前にイチコビッチさんが自宅でコンサートを開催し、その収益を同会に寄付したのがきっかけとなりスタート。「サポートを必要としている人がいる限り、音楽を通してその願いを叶える手助けをしていきたい」と参加の意義を語る。
内田さんの母が同会のメンバーで、「支援を必要とする人の少しでも役に立ちたい」とその趣旨に賛同し出演を決めた。
2人のアーティストのコンサートは聞く人の心を満たすだけでなく、奨学金として将来有望な人材にも役立てられる。吉成会長は、両氏の協力に感謝の言葉を述べるとともに、今後もさまざまな分野で多くの女性が活躍してくれることを願った。【吉田純子、写真も】