ドジャー球場に招待された選手らは、ロッカールームや室内練習施設を見て回った。大リーグのオフシーズンにドジャー球場で試合をしたことがあるが、メジャーの打撃練習を間近で見るのは初めてといい「パワーがあり、鋭い打球に驚いた。貴重な経験ができた」などと、感想を述べた。憧れのメジャーの選手からは「優勝おめでとう」と祝福され、ドジャースで大活躍する注目の新人ヤシエル・プイグ選手と記念撮影に納まる幸運にも恵まれた。フィリーズの3番打者ジミー・ロリンズやUCLAの先輩アットリーの打撃に驚き、メジャーの好打者との技術の差を肌で感じたようだった。
先月行われた大リーグのドラフト会議で、バレイカ選手はコロラド・ロッキーズから9巡目(全体259位)で指名を受けた。UCLAからは6選手が指名され、6人全員がプロ入りの意思を表している。指名された他校の選手の中には契約を済ませ、ルーキーリーグでプレーしているが、UCLAの指名選手はカレッジ・ワールド・シリーズで決勝まで進んだため、入団交渉はまだである。選手たちは、同シリーズ中は個人のプロ入りについて話題にすることなく、試合に集中したという。
ジョン・サベージ監督は「うちの選手は、他のどこのチームの選手よりも頑張った。優勝できて感無量。ドジャースに招かれたのは、とても光栄で選手にはいいご褒美になった」と話した。
ドジャースは現在、ナ・リーグ西地区で最下位に甘んじている。だが同夜の試合は、地元UCLAの活躍に刺激されたようで、満員のファンに逆転勝利を捧げた。【永田潤、写真も】