閉鎖中だったアーチーズ国立公園に代わり訪れたコロナ・アーチ
閉鎖中だったアーチーズ国立公園に代わり訪れたコロナ・アーチ
  2014年度予算が成立しなかったことを受け、米国で1日から17日まで続いた一部政府機関の閉鎖。この事態で行政機関のほか全米各地にある国立公園も影響を受けた。この時期、ユタ州にあるアーチーズ国立公園やキャニオンランズ国立公園、コロラド州のメサベルデ国立公園への旅行を計画していたが、突然の事態に急きょ目的地変更を余儀なくされてしまった。国立公園が閉鎖されるなか、5日間にわたりグランドサークルを旅した記録を3回にわたり紹介する。 【吉田純子、写真も】

連邦政府が管轄するエリアには閉鎖を知らせる看板が掲げられていた
連邦政府が管轄するエリアにはこのように閉鎖の看板が掲げられている
  今回旅したのはユタ州、アリゾナ州、ニューメキシコ州、コロラド州をまたがるグランドサークルと呼ばれるエリア。ユタ州とアリゾナ州の州境にあるレイクパウエルを中心に半径143マイルを円に描いた広大な地域の中に10の国立公園が点在している。当初行こうとしていたアーチーズ国立公園やメサベルデ国立公園はその中にある。
1日目は移動に時間を費やした。ロサンゼルス国際空港から飛行機でおよそ2時間でソルトレイク国際空港に到着。そこからレンタカーを借りアーチーズ国立公園とキャニオンランズ国立公園があるモアブへと向かった。ソルトレイクシティーからモアブまでは車でおよそ4時間の道のり。途中から山道に入るため気温は低く、車窓から見える山の頂上にはうっすらと雪が積もり、随所で紅葉も見ることができた。
 モアブに近づくにつれ赤やオレンジ色の岩山が多くなる。モアブ到着後まず向かったのは、キャッスル・クリーク・ワイナリー。モアブのダウンタウンからUSルート191を約2マイル北上し、ユタ・ステートルート128を西に約14マイル進んだ所にあり、乗馬体験などのアクティビティーもできる宿泊施設「レッド・クリフズ・ロッジ」の中にある。

赤い岩山やカウボーイなどモアブらしい絵がラベルに描かれたワイン
赤い岩山やカウボーイなどモアブらしい絵がラベルに描かれている
 
 モアブで育ったブドウを使い、メルローやピノノア、カベルネ・ソーヴィニヨンなどの赤、白ワインはシュナン・ブランやシャルドネを製造し、ラベルにも赤い岩山が描かれるなどモアブらしいデザインになっている。購入希望者は無料でワインテイスティングができる。
 2日目は閉鎖中のアーチーズ国立公園にかわり、早朝からコロラド川沿いにあるコロナ・アーチを訪れた。ダウンタウンからUSルート191を約4マイル北上しユタ・ステートルート279を西にコロラド川沿いを10マイル進んだところにある。
 トレイルヘッドから1・5マイルハイキングしたその先には高さ140フィート(約43メートル)の大きなアーチがそびえ立ち、その大きさは圧巻だ。途中傾斜が急でロープが張ってあるところもあるが、その他の道はなだらかなので、ハイキング初心者でも無理なくトレイルを楽しむことができる。
 昼食の後は一路次の目的地、コロラド州にある温泉リゾート、パゴサ・スプリングスへと向かった。

グランドサークル旅行記②はこちらから

アーチーズ国立公園があるモアブ市郊外にあるキャッスル・クリーク・ワイナリー
アーチーズ国立公園があるモアブ市郊外にあるキャッスル・クリーク・ワイナリー
高さ140フィートのアーチは圧巻。人間が豆粒大に見える
高さ140フィートのアーチは圧巻。人間が豆粒大に見える
コロナ・アーチまでは1・5マイルのなだらかなハイキングコースを歩く
コロナ・アーチまでは1・5マイルのなだらかなハイキングコースを歩く

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