スカリーさんは、ブルックリン・ドジャース時代の1950年にスポーツ・アナウンサーのキャリアをスタートさせた。フランチャイズが移ってからも「ロサンゼルスの声」としてファンに愛され続け、86歳になった現在もその名調子は健在。ドジャースの世界制覇をはじめ、サンディ・コーファックスの完全試合、野茂英雄の無安打無得点試合など、球史に残る数々の名試合を伝えている。
開幕セレモニーに臨んだスカリーさんは、オープンカーに乗って登場。共同球団オーナーで元レーカーズのスーパースター、マジック・ジョンソンさんにエスコートされマウンドに上がった。コーファックスを捕手に始球式を行い、大きな拍手を浴び、自身の65回目の「開幕」を飾った。
7度目となるワールド・シリーズ制覇を目指すドジャース。今季の投手陣は、昨季のナ・リーグのサイ・ヤング賞のエース、カーショーを軸に柳、グリンキー、ハーレンなど安定した先発から中継ぎ、そして守護神ジャンセンへとつなぎたい。打線は、先頭クロフォード、プイーグが出塁し、長期のけがから復帰した主砲のケンプ、ラミレス、ゴンザレスらクリーンナップが、走者を還し勝利に導く。【永田潤、写真も】