開幕セレモニーで紹介され、チームメートに出迎えられるエースのカーショー(中央)
開幕セレモニーで紹介され、チームメートに出迎えられるエースのカーショー(中央)
 大リーグの昨季ナ・リーグ西地区覇者ドジャースは4日、ジャイアンツを迎え入れ、今季地元開幕戦を行った。試合前には本拠地開幕を祝うセレモニーが盛大に催され、今年で65年目のシーズンとなるドジャースのアナウンサー、ビン・スカリーさんが始球式を行い、スタンドを大いに沸かせた。
マジック・ジョンソンさん(左)にエスコートされ、マウンドに向かうビン・スカリーさん
マジック・ジョンソンさん(左)にエスコートされ、マウンドに向かうビン・スカリーさん
 1988年を最後に26年間、ワールド・シリーズ優勝から遠ざかっているドジャース。セレモニーには、ドジャースOBで同シリーズ優勝経験者のラソーダ元監督やニューカム、ハーシュハイザー、セイ、バレンゼイラなど、往年の名選手が紹介され、ドジャースの選手を激励した。
 スカリーさんは、ブルックリン・ドジャース時代の1950年にスポーツ・アナウンサーのキャリアをスタートさせた。フランチャイズが移ってからも「ロサンゼルスの声」としてファンに愛され続け、86歳になった現在もその名調子は健在。ドジャースの世界制覇をはじめ、サンディ・コーファックスの完全試合、野茂英雄の無安打無得点試合など、球史に残る数々の名試合を伝えている。
 開幕セレモニーに臨んだスカリーさんは、オープンカーに乗って登場。共同球団オーナーで元レーカーズのスーパースター、マジック・ジョンソンさんにエスコートされマウンドに上がった。コーファックスを捕手に始球式を行い、大きな拍手を浴び、自身の65回目の「開幕」を飾った。
 7度目となるワールド・シリーズ制覇を目指すドジャース。今季の投手陣は、昨季のナ・リーグのサイ・ヤング賞のエース、カーショーを軸に柳、グリンキー、ハーレンなど安定した先発から中継ぎ、そして守護神ジャンセンへとつなぎたい。打線は、先頭クロフォード、プイーグが出塁し、長期のけがから復帰した主砲のケンプ、ラミレス、ゴンザレスらクリーンナップが、走者を還し勝利に導く。【永田潤、写真も】
ニューカム(手前左)、ウィリス(同右)ら往年の名選手が見守る中、始球式を行ったスカーリーさん(左)と球を受けたコーファックス
ニューカム(手前左)、ウィリス(同右)ら往年の名選手が見守る中、始球式を行ったスカーリーさん(左)と球を受けたコーファックス

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