役員就任式では、新メンバーが一列に整列し、同センターの発展と地元社会のために尽力することを宣誓した。コマイ会長があいさつに立ち、ボラン=ティアの重要性を力説。同センターのさまざまな日本文化のプログラムを列挙しながら、メンバーに向け「さらに奉仕に情熱を傾けて、センターを支えてほしい」と願った。
功労者表彰は、社交ホールの建て替え時など多額の寄付を行うジョージ、ルリ・スギモト夫妻と、約35年間ボランティアスタッフを務めるバーバラ・シロタさん、ウエストコビナと栃木県大田原の市民交流を促進し、姉妹都市提携締結を取り持った佐藤了さん。各人が謝辞を述べ、さらなる貢献に意欲を示した。コマイ会長は、4人の活躍について「社会への『オカエシ(お返し)』を実行している模範だ」と、称賛し「この日本の美徳を、次の世代に受け継ごう」と呼びかけた。
佐藤さんは、アーケディアでフランス料理店を23年間営んだ。閉店し引退した後も、料理に対する情熱は冷めることはなく、同センターの運営資金集めの食事会を開いている。この夜もセミフルコースの絶品料理を振る舞った。食後の表彰式では、スタンディングオベーションの中で登場し、万雷の拍手に手を振って応えていた。
晩餐会では、大学生や高校生の若いボランティアが、縁の下の力持ちとして、力を合わせて働いた。配膳から、前菜とデザートの盛り付け、給仕、後片付けに至るまでこなし、お返しを実践した。【永田潤、写真も】