試合前には元ドジャース投手の黒田博樹氏が姿を見せ、かつての同僚でキャッチボール相手だったメジャー屈指の投手、カーショーとキャッチボールしたり、ヤンキース時代の同僚のイチロー選手や広島時代の後輩の前田、田沢両投手を激励した。
MIZMOは、艶やかで斬新な着付けの着物姿で、日米両国の国歌斉唱に加え、「カントリーロード」と持ち歌の「米」の4曲を熱唱。艶のある声で、観衆を魅了し大きな歓声を浴びた。センターで歌ったAKANEは「拍手をもらい、とても気持ちよく歌うことができ、これから活動の励みになった。またアメリカで歌いたい」と話した。
北島氏は、場内アナウンスで「日本競泳選手で初めて、2大会連続で二つの金メダルを獲得した」と紹介され、会場がどっと沸く中、手を挙げてゆっくりとマウンドに上がった。前田投手の「マエケン体操」を真似してから、大きく振りかぶり、一球を投じた。球はワンバウンドしたが、前田投手のグラブに納まった。
一投を振り返り北島氏は、五輪での「名言」と同じ「気持ちいいっすね。最高です」と表現。「なかなかできる経験じゃないのでうれしい」と喜んだ。「マエケン体操」については「世界に発信したかったから」と冗談交じりに話した。ロサンゼルスは現役時代にトレーニングの拠点とした時期もあり、思い入れがあるとし、ドジャーファンと公言。前田投手に向け「もっと活躍して、世界を驚かせるピッチングをしてもらいたい」とエールを送った。【永田潤、写真も】