
ノーマン・ミネタ元運輸長官(最前列中央)をはじめ、式典に出席したLA市のガーセッティー市長(後列中央)、メトロの関係者、コミュニティーの代表者ら
ロサンゼルス・ダウンタウンのメトロセンター駅と小東京駅間1・9マイルを地下でつなぐメトロのリージョナルコネクター事業における工事が50%完了したことを受け、ロサンゼルス市のエリック・ガーセッティー市長をはじめ、ノーマン・ミネタ元運輸長官、小東京のコミュニティーの代表者らが出席する中、コミュニティーの住民やビジネスオーナーに同事業への理解と協力を感謝する記念式典が19日、全米日系人博物館(JANM)前の広場で行われた。【吉田純子、写真も】
1日におよそ8万8千人の利用客を見込んでおり、ダウンタウン内の移動は最大で20分短縮される計算だという。完成は2021年を予定している。
式典に出席したガーセッティー市長は「リージョナルコネクター事業により、ロサンゼルス各地からダウンタウンへの移動が便利になり、移動時間も短縮できる」と完成を期待するとともに、工事が半分終了したことを祝した。
2本のトンネル掘削工事には直径21・5フィート、全長450フィートのドイツ製の巨大ドリルが使用され、1日に平均およそ70フィートを掘削し、今年1月に完了した。
今後、地下に新設される3駅の建設と、最後の部分であるフラワー通り地下のトンネル掘削工事が行われる。
また小東京の変化について「小東京は日系をはじめアジア系、パシフィック・アイランダーの人々のコミュニティーの中心でもある。あらたなビジネスの進出も目立ち、経済的にも発展しているようにみえる。若者にとってもビジネスがしやすく、新たなリーダーが育つような環境になってくれることを願う」と話した。
この日、JANM前の広場には小東京のビジネスやメトロのブースなどが並び、ロサンゼルスで活動するアーティストらが太鼓やウクレレなどを披露した。式典にはほかにメトロのフィリップ・ワシントンCEO、小東京を含む14区を管轄するホセ・ウイザーLA市議らも出席した。
日系コミュニティーの代表者と談笑するノーマン・ミネタ元運輸長官(右)