新会長に就任し、会員の実行力をたたえる小山氏
 日系社会への奉仕を目的に活動する昭和会(小山信吉・新会長)が13日、モンテべロ市のクワイエットキャノンで総会と新春親睦会を開催した。須賀正広・在ロサンゼルス日本総領事館首席領事をはじめ、南加地区の日系諸団体の代表者や同会会員らおよそ70人が集まる中、今年度の新会長と役員の発表、承認が行われ、カラオケ大会や福引などで親睦を深めた。
 同会の主な活動は敬老ホームへの慰問と、南加日系商工会議所が毎年年末に実施する「歳末助け合い募金運動」への参加となっている。募金運動は多くの日系諸団体が参加するが、同会は昨年暮れも例年同様、参加団体の中でもっとも多くの寄付金を集めた。長年のこうした功績が認められ今年、南加日商から表彰を受けることになった。
 あいさつに立った沢岻安和前会長は、募金運動に参加した会員を労い協力に感謝するとともに、今年一年の全員の健康を願った。
 総会では今年度役員と新会長の発表も行われ、小山信吉氏が新会長に就任した。沢岻前会長から小山氏が南加庭園業連盟や南加福島県人会などでさまざまな役職を歴任してきたことが紹介され、新会長の就任を祝福した。
 小山新会長は、昭和生まれの人々は戦前や戦後の時代の流れとともに、さまざまな経験を積んでいることに触れ、「昭和初期から若い世代にいたるまで、幅広い世代が協力し、日系コミュニティーの役に立てるような会にしていきたい」と述べた。また、歳末助け合い運動での会員同士の強い団結力をたたえ、「こうした実行力のあるメンバーとともに同会を運営し、会の発展に尽力していきたい」と力を込めた。
 同会では若い世代の会員を増やすため青年部の設置が提案されてきた。しかし実現には至らず、小山新会長は同会の活動の活性化を図るためにも、青年部設置に向け前向きに検討していくとの意向を示した。
 昼食をはさみ、第2部では福引のほかカラオケ大会も行われ、参加者は自慢の歌声を披露。会場は盛り上がり、余興を楽しみながら新年の幕開けを祝った。【吉田純子、写真も】

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