今後、温室効果ガス排出の規制に積極的に取り組まなければ、ロサンゼルス郡は2050年までに現在の3倍または4倍の猛暑日に見舞われ、飲み水と電気の需要が危機的に増える見込みであることが、カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)の科学者らが発表した調査結果により分かった。
温室効果ガス排出の規制が行われなかった場合、ロサンゼルス・ダウンタウンではカ氏95度を超える猛暑日が平均22日となり、1981年から2000年の平均猛暑日日数6日を大幅に上回るようになると警告。一方、サンゲーブルバレー地区は32日から74日に、ロングビーチでは4日から16日にそれぞれ猛暑日が増えるという。
これら猛暑日増加により、飲み水や電気の需要が急激に増えることが懸念され、すでに深刻な干ばつ被害を受けているカリフォルニア州にとっては、対策が急務だ。
ロサンゼルス・タイムズ紙が報じたところによると、気温の上昇率はすでに進んでおり、1878年のダウンタウン地区の平均気温は62度だったのに対し、2014年には68度に上昇した。