全米にいる不法移民およそ1110万人のうち、その大多数がロサンゼルスをはじめとする大都市に集中していることがピュー・リサーチ・センターが発表した最新の統計結果で明らかになった。【吉田純子】

 統計によるとニューヨークやロサンゼルスなど全米20カ所のエリアに不法移民の数の61%にあたる約680万人が集中していることが分かった。
 不法移民がもっとも多かったのはニューヨーク―ニューアーク(ニュージャージー州)で115万人、2位はLA―オレンジ両郡で100万人。3位はヒューストン(テキサス州)で57万5千人、4位ダラス―フォートワース(テキサス州)で47万5千人、5位マイアミ―フォートローダーデール(フロリダ州)で45万人、6位シカゴ(イリノイ州)で42万5千人、7位ワシントンDC―アーリントン郡(バージニア州)で40万人、8位はアトランタ(ジョージア州)とリバーサイド―サンバナディーノ両郡、フェニックス―メサ(アリゾナ州)でそれぞれ25万人だった。
 上位20位にランクインしていた加州の都市はサンフランシスコ―オークランドが11位で24万人、サンディエゴ―カールスバッドが17万人で13位、サンノゼ―サニーベールが12万人で18位だった。結果からNYとLAの2大都市が3位のヒューストンを大きく引き離し、不法移民が集中していた。
 また不法移民が多く集まる都市は合法的に米国に滞在する移民も多いことが分かったという。
 不法移民の人数は全米の全人口の3・5%を占めている。
 調査は国勢調査局のデータをもとに2014年に行われた。

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