南加から東京に移って2年弱、東京は大きく実に多彩な顔を持っていて見どころが無限にある感じだ。奈良、京都に比べれば歴史は短いながらも花のお江戸以来の政治、経済、文化の中心として、そして明治以降は首都となり国際都市として拡大発展して来た。そういう俯瞰(ふかん)の中で、東京生まれながらも長年のLA生活から戻ったお上りさんの感覚で、あたかも新しい都市を見物するような気分で行きたい所や見たい所へ具体的に一つ一つ足を伸ばして出歩き、行く先々を面白く楽しみ味わっている。以下は最近のその一つ「新交通ゆりかもめ」体験。
 「ゆりかもめ」からの東京湾岸の景観は素晴らしい。ゆりかもめとは湾岸沿いに東京臨海副都心とも呼ばれる新橋と豊洲を結ぶ15キロほどの約30分を、無人自走で運行する新交通システムの新型電車。高架の軌条を通常6両編成で走る。僕にとっては初乗りだが、臨海新交通の名で今から25年前に現在より短い路線でデビューし、14年前に現在の路線まで伸びた。
 窓から素晴らしい眺めが続く。新橋を出て始め都心の高層ビルの間を縫って走り、すぐに左手に真っ青な東京湾が姿を現し以後は臨海の新名所や魅力的な景観が出現する。心地よく気分がいい。途中の駅名を幾つか拾うと汐留、竹芝、日の出、芝浦ふ頭、レインボーブリッジ(これを渡る)、お台場海浜公園、有明、豊洲、などなど。東京国際クルーズターミナル、東京ビッグサイト、有明テニスの森なども駅名となっている。
 車窓からの景観は東京湾や名物船舶を遠く近くに眺めつつ、個性ある形状やデザインの名物ビル群も次々に出現し過ぎ去る。他に日本科学未来館、テレコムセンター、フジテレビ本社、2020東京オリンピック選手村や競技場、国際展示場、船の科学館、豊洲市場などの観光名所が林立している。遠く東京タワーや東京スカイツリー、東京ゲートブリッジ、高層マンション群などの東京の名物も望める。
 交通の接続線も便利で、新橋でJR各線、地下鉄も銀座線、都営浅草線につながっているのに加え、他の駅で都営地下鉄大江戸線、同有楽町線などに交差し動きやすい。今回は豊洲市場で降りて市場も見物した。行き帰りのゆりかもめ初乗りの景観が快適で楽しい体験になった。次回は夜に夜景を見に乗りに行きたい。【半田俊夫】

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