7月23日に東京オリンピックの開会式が行われ、連日猛暑の中各種目の熱戦が続く。今日はもう13日目、大会も終盤が近い。現在の日本の金メダル獲得数は20、中国32、アメリカ25に次いで第3位で予想以上の好成績だ。
 コロナ感染の拡大で、開催だ、中止だと世論は分かれて結局1年延期で始まった。高温多湿の日本で真夏の7月・8月のオリンピックは過酷である。感染防止のため、開会式や大部分の試合は無観客で行われている。体調管理や維持、モチベーションの保持にアスリートは大変な苦労をした。そして猛暑炎天下の試合で観客の声援は聞かれない。宿所での行動は制限され、折角の日本も見られない。当初の目標に掲げた東北復興も、受け入れ体制を整えて準備していた多くの市町村には選手は行けなかった。
 昨日の女子ボクシング・フェザー級の入江聖奈選手の金メダルが光る。女子ボクシングでは史上初の快挙だ。幼少時お母さんの読み捨てた漫画「がんばれ元気」を読んで興味を持ち、古本屋をあさって全巻揃えたという。小学2年生からジムに通い、いろいろと相手を想定して工夫し練習した。準々決勝に勝った時、「歴史の扉が5ミリ開いた」とコメント。優勝して「扉は全開にしちゃったかなと思います」と。鳥取県初の五輪金メダル獲得者・聖奈選手は日体大生、「大学も4年生になると就活もある。将来の就職も見据えて、夢はかなえたので引退したい」と。20歳で初優勝して引退宣言に驚いた。自分の目標をしっかり見つめて周りに左右されない、こんな人材ならどの会社も大歓迎だろう。「五輪出場を目指し幼少期から刻苦勉励して練習に励み、メダルを取って喜びを爆発させる選手もいる。面白いからスケートボードで遊んでいて五輪出場が決まり、13歳で金メダルに輝いた西矢椛。無邪気な笑顔が愛らしい。
 一生懸命は夢中に敵わない、という言葉がある。言われたからやるのではなく、好きだから夢中できつい練習も頑張る。目標を達成すれば次の目標を定めて動き出す。アスリートの世界も代替わりを感じる。こんな若者が輝く場が五輪。終われば大会の総括は欠かせない。【若尾龍彦】

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