南加から東京に移ったのが2年半前。以来おのぼりさんスタイルであちこち動き回り日本の良さを新鮮に再発見し味わっている。中でも帰国して最初に「日本はいい!」といの一番に感じたのは「食い物がおいしい」「どこで何を食べてもうまい!」だった。最近はだいぶ慣れてきたが帰国当初はあちこちに足を伸ばして食い歩きで感激していた。慣れて落ち着いてきてもうまいなあという幸せ感は変わらない。
 食べ物がおいしいというのは日々毎日のことで幸せだ。日本中においしい物があるが僕の場合は生まれ育った故郷が東京だから家でも外でも東京の食い物はおいしくて豊富だと感じて幸せに思う。外で食べる日本食だけでも実にさまざまな食べ物があり、街中の寿司屋、老舗のそば屋、焼き鳥屋、鉄板焼肉店、トンカツ屋、あるいは味自慢のラーメン店やカレー専門店、ハンバーグ専門店、もつ鍋や立ち食い串もの屋、中華店(日本式の)、お好み焼き屋、串焼き屋、おでん屋、餃子専門店などがどれもおいしく種類も豊富!と感じ続けている。
 一方、スーパーマーケットでの家庭料理用の新鮮な食材、特に日本的な食材の豊富さも日本に帰国当時に目を見張った。だいぶ慣れてきたが今でも行くたびに感心する豊かさで、前にも書いたが新鮮な各種の魚や海産物が採れた県の名前付きの産地直送で並んで売られていて、海に囲まれた島国で良かったなあと感じると共に見ているだけで豊かな気分になる。流通や冷凍技術が発達した恩恵を受けて生きの良い食材が家庭の手に入る。
 飲む方では、上に書いた料理屋各種に加え、一品料理屋の一杯飲み屋や気やすい立ち飲み屋、ビヤバー、ビアホール、ワインバーが街中や駅周辺にわんさかあって気楽に入りやすく、これも日本のいいところ。よく友人と新宿の寄席に行き、帰りには必ずのように最寄りのビアホールに入り聞いてきた落語や講談の話をさかなに生ビールで乾杯する。ビアホールでは熱々の枝豆やフライドポテトをつまみに冷たい生ビールを喉に放り込む。寄席仲間との醍醐味(だいごみ)のひと時になる。
 何しろ東京は人口1千4百万人の大都会で昼間人口は1千7百万人のメガタウンになる。この人口の胃袋を満たす飲食店、レストラン、飲み屋は星の数ほどある。東京の一人として街の飲み食いを楽しんでいる。【半田俊夫】

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