ロサンゼルスのエリック・ガーセッティー市長は18日、ロサンゼルス市消防局(LAFD)のクリスティン・クロウリー副本部長を本部長に指名した。市議会で承認されれば、同市の消防機関を統べる初の女性指揮官となる。地元メディアが報じた。
 市長は声明の中で、「今、LAFDを率いるのに彼女ほどふさわしい人物はいない。そのキャリアにおいて、これまでにも素晴らしい才覚と勇猛果敢ぶりを幾度となく発揮してきた」と述べた。

LAFD初の女性本部長に指名されたクリスティン・クロウリー副本部長

 クロウリー氏は同局に22年間にわたり勤務。LAFD初の女性消防署長としてその名を歴史に刻み、また女性として2人目の副本部長の地位を得た。さらに、LAFDの青少年育成プログラムのディレクターとして、ロサンゼルス統一学区の高校生に継続した教育の機会を与えるために貢献してきたことでも知られる。
 クロウリー氏は、「もし本部長として承認されれば、コミュニティーのニーズを満たすために戦略的でバランスの取れたアプローチを取りたい。また、LAFDの多様性や公平性を育むことに全力を尽くしたいと考えている」と意気込みを語った。
 現在本部長を務めるラルフ・テラザス氏は、35年のキャリアを持つベテランで、今年中に引退することを表明していた。同氏は2014年8月に第18代本部長に就任。21年10月には、同局で起こった人種差別、性差別、報復、虐待の申し立てを無視したとされるテラザス氏の交代をロサンゼルス消防委員会の委員が市長に求めたことがある。
 このような経緯もあり、市長がクロウリー氏を支持したのは、消防局でのハラスメントに対する女性消防士の不満に対処するためとの見方も強い。21年11月に発表されたLAFDの職場文化に関する調査では、女性職員の56%がいじめや嫌がらせを職場における問題の原因として挙げていた。

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