コロナがすっかり落ち着いたわけではないが、観光客が増えてきたこのごろ。最近、続けざまに小東京で見掛けた日本からの若者の旅行者。彼らは漢字を書いて、それでお金を得ることをして、滞在中は路上生活をしている。そして、金銭トラブルに巻き込まれたり、盗難に遭ったりしている。しかも、彼らが「ともだち」と称して紹介するのは全てホームレス。
 お金を持たず、行き当たりばったりの旅行は夢や未知への憧れ、出会いを求めてなどいろいろあるとは思うが危険と隣り合わせだということの認識が甘いように思う。ホームレスと出会うと、食べ物や衣服を得る方法などの情報を得るのには役立つだろうが、長くホームレスをしていて正常な判断の持ち主でなくなっている場合もある。そういう人からの情報は正確な情報ではないこともあり、ただ異国で知り合いができたと喜んでいるようでは危機管理に欠ける。そうやって知り合った人からだまされてお金を取られた若者が、これまでも何人もいた。若者の冒険心は大事にしたいとは思うが、SNSに上げて多くの人の関心を集めたいだけの理由で行動しているのだとするなら、やめてほしいと思う。お金が無くなった時に、不法滞在となってホームレスになるということもある。昨今のホームレス事情を考えると、こういう訪問者はホームレス予備軍に見える。
 以前は目にしなかった日本人ホームレスも今はよく目にするようになった。彼らは外見からはホームレスかどうか見分けがつかない。タダで何でももらえると言って新しい衣服や靴を身に着けている。コロナなどの理由で、仕事がなくなり家賃が払えなくなって路上生活をしているが、何とか仕事を探したい、やり直したいと思う人たちは応援したいと思う。ただ、何でももらえて制約がない生活をしたいと思うようにさせる支援はどうかと思う。
 タダの代償ほど大きいものはないと思う。もらう生活を享受して、自分で何かしようとする意欲をそがれ、それが日常化してドラッグに走る場合だってある。自制心を失くして違法な方向に進むと地域から追われどんどん自立・更生の道から離れていくと思う。(大石克子)

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