元ロサンゼルス市議会議員をめぐる汚職事件でホゼ・ウィザー被告が18日、不動産開発業者に少なくとも150万ドルの賄賂を強要したことを認め、恐喝と脱税の罪に関する司法取引に同意した。19日には司法取引同意書がロサンゼルスの連邦裁判所に提出された。

恐喝と脱税の罪を認め司法取引に応じた元市議のホセ・ウィザー被告=2015年6月13日

 罪状によると、ウィザー被告は超高層ビルを含む建設計画において、当時の特別補佐官と共謀して不動産開発業者に便宜を図り、その見返りとして現金、コンサルティング料、政治献金、プライベートジェットでのフライト、豪華ホテル宿泊、売春サービスなどを収賄していた。
 ダウンタウンを選挙区としていた被告は、複数の開発承認プロセスにおける大規模な容疑に対し無罪を主張していたが、司法取引において罪を認め、検察は13年以下の懲役を求刑すること、被告は9年以下の懲役を求めないことで合意した。量刑決定の日程は未定。
 ポール・クレコリアン市議会議長は声明の中で、ウィザー氏の犯した罪を「公共の信頼に対する弁解の余地のない裏切り 」と非難している。
 メキシコ生まれのウィザー氏は、ボイルハイツで育ち、プリンストン大学で修士号、UCLAで法学位を取得し、ロサンゼルス市議会議員を15年務めた。2020年6月に逮捕されるまでの数年間、大規模な不動産開発計画を審査する議会の計画・土地利用管理委員会を率いていた。

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