
ロサンゼルス市内ダウンタウンの州間高速道10号線に隣接する倉庫で11日早朝、大規模な火災が発生し、10号線の一部が封鎖された。カリフォルニア州のニューサム知事は同日、ロサンゼルス郡に非常事態を宣言し、州として復旧に当たることを約束した。米メディアが報じた。
火災は倉庫から出火して延焼。160人以上の消防士が対応し、発生から3時間以内にほぼ消し止められ、負傷者はいなかったが、被害は高速道の高架橋や消防車を含む車両にまで及んだ。10号線はアラメダ通り出入り口とイーストLAジャンクション間の双方向で1マイルにわたり封鎖された。現在も当局が被害状況を把握し安全性の調査などを行っている段階で、再開のめどは立っていない。
迂回により高速道は5号線、101号線、60号線に大きな影響が出ており、ロサンゼルスのバス市長は12日の記者会見で、交通の遅延に備えて通勤などの代替ルートを計画するよう住民に呼び掛けた。州運輸局は可能な限り在宅勤務か公共交通機関の利用を推奨しており、メトロリンクはサンバナディーノ線の運行を拡大すると発表した。ロサンゼルス統一学区は開校しているが、一部スクールバス路線に影響が出る可能性があるとしている。