4世代全員が参加して盛り上がったミニ運動会

魚釣り競争に参加する三重県人会の子供たち

 南加三重県人会(太田勉会長、会員約120家族)は26日、ブエナパークの公園で夏恒例のピクニックを催した。会場には来賓と会員約100人が集まり、バーベキューを堪能後、エンターテインメントやミニ運動会を通じ互いの親睦を深めた。
 あいさつに立った太田会長は、昨年10月に東京で開かれた三重県人会の世界大会に参加したことを会員に報告。鈴木英敬知事との面会も果たし、県庁と県人会の今後のあり方として、高校生の交換留学制度の復活をあらためて訴えてきたという。
 同県人会は、2006年から「高山ユース・エクスチェンジプログラム」という同会と三重県の若者の交流を目的とした事業を実施していたが、発起人で資金提供者の高山成夫さんが他界後、事業は中止されたままとなっている。太田会長は、「知事には同様な事業の再開の重要性を理解してもらった」と好感触だったが、その後具体的な話が進展しないことから、今後は各市の教育委員会に直接かけあってみることを考えているという。
 太田会長は、「100年以上にわたり続く県人会の火を消さないよう努めていかなければならない」といい、発足当時と状況が変わった中で県人会が今後も生き残っていくためには、「交換留学などを実現し、日米の懸け橋となれる若者を育てていくことなどが大切になってくる」とあらためて決意を語った。
 ピクニック会場では、会員らが準備をしたバーベキューに加え、三重県津市に本社を置く「井村屋グループ株式会社」の現地法人「井村屋USA」から大福餅約100パックが寄付され、参加者らに振る舞われた。
 この日初めてピクニックに参加したのは、三重県鈴鹿市出身の菅原由希さんと夫のスティーブ・マギーさん。2年半前にマイアミからトーレンスに引っ越してきた。1歳5カ月になる花ちゃんを連れて参加した菅原さんは、「他の県人会があることは聞いていたのですが、三重県人会があるのは今回友人から初めて聞いてすごく嬉しかったです。マイアミでは日本人にほとんど会わなかったので、同じ故郷の人たちとひとときを過ごせてとても落ち着きます」と満喫した様子だった。
 食後は、太鼓センター・オブ・ロサンゼルスによる迫力ある和太鼓演奏に加え、会員やゲストによるカラオケ、4世代全員が参加できるミニ運動会などで盛り上がり、楽しい夏のひとときを過ごした。
【中村良子、写真も】
太鼓センター・オブ・ロサンゼルスによる迫力ある和太鼓演奏を聴く会員ら

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