新年会に集まった参加者全員で記念撮影
新年会では、福岡県の小川洋知事から同県人会の80歳以上の高齢者に祝状と記念品が送られ、その贈呈式が行われたほか、毎年恒例となっている県費留学生への奨学金授与式も行われた。
今年参加するのはカリフォルニア州立ポリテクニック大学ポモナ校でフードサイエンス・テクノロジーを学ぶ金川龍介さん。九州大学農学部で1年間、食品科学について勉強する。福岡市で生まれ生後1カ月で渡米した金川さんの将来の夢は、食品関連の仕事に就くこと。「留学中はいろんな人と出会い、日本の文化を吸収したい。帰国後は県人会の活動にも積極的に関わっていきたい」と述べ、奨学金750ドルを受け取った。
日本とアイオワ州で高校生活を送った同氏は、若い時に異文化に接する機会を作ることがその後の人格形成において大きな影響を与えると説き、教育の大切さを訴える。
異文化を学んでもらうため、日本とロサンゼルスの高校生を対象に短期の交換留学制度を設けることも現在検討中だという。
会長としては「若い世代の参加に力を入れ、仲間を増やしていきたい」と語り、会を盛り上げていくためにも会員にさらなる協力を呼び掛けた。
昼食後のエンターテインメントでは日本舞踊や民謡、マジックショーやカラオケなどが行われ、会員らは故郷に思いを馳せながら、親睦を深めた。
同県人会は昨年の九州北部豪雨での被害を受け、県人会から5000ドル、県人会協議会から預かった1000ドルの計6000ドルを同県に寄付している。 【吉田純子、写真も】