白人至上主義団体と反対派が衝突し、現場で事件を鎮圧する警察官たち
白人至上主義団体と反対派が衝突し、現場で事件を鎮圧する警察官たち

 カリフォルニア州サクラメントで26日、集会を予定していた白人至上主義団体と、それに反対するグループとが衝突し、10人が負傷。うち2人が刃物で刺され重体となっている。【吉田純子】

 カリフォルニア・ハイウエー・パトロールによると、同日正午過ぎに、反移民を訴える白人至上主義団体「トラディショナリスト・ワーカー・パーティー(TWP)」のメンバーおよそ30人が州議会議事堂前に集結していたところ、約400人の反対派グループと衝突したという。
 サクラメント消防局によると、負傷者の年齢層は19歳から58歳で、9人が男性で1人が女性だという。負傷者のうち2人は刃物で刺されすぐに病院に搬送されたが、現在も重体だという。負傷者がどちらの団体に属していたかは現在までのところ分かっていない。
 TWPのメンバーは集会開催の許可を得て集まっていたという。事件発生後、通報を受け現場に到着した警察当局により、事件は数時間後に鎮圧された。
 人権団体「南部貧困法律センター」によると、TWPは2015年に発足した白人至上主義団体で、高校生や大学生など若者を中心に白人至上主義思想を広めることを目的に活動しているという。
 白人至上主義団体と反対派との衝突は今年2月にもオレンジ郡アナハイムで発生しており、クー・クラックス・クラン(KKK)のメンバーと反対派が衝突。3人が刃物で刺され負傷し、12人が逮捕される事件が起きている。

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