生け花のデモンストレーションを披露した小原流五世家元の小原宏貴(右)と横東宏和教授

 いけばな小原流ロサンゼルス支部(ポーター・五月支部長)はこのほど、サン・マリノにあるハンティントン・ライブラリーで創設50周年を記念し、生け花デモンストレーションと祝賀会を開催した。日本からはいけばな小原流五世家元の小原宏貴が来米し、生け花のデモンストレーションを披露。半世紀の歩みを振り返るとともに、同支部の益々の発展を願った。


いけばな小原流ロサンゼルス支部の創設メンバーでもある正原祥風教授(右)とホキュウ・レプコ教授
 小原流は19世紀末、初代家元の小原雲心が「盛花(もりばな)」という新形式のいけばなを創始した。それまでの線の動きを主にした構成のいけばなと比べ、面的な広がりを強調することを特徴としている。
 この日は小原宏貴と小原流研究院の横東宏和教授がおよそ350人の生徒らを前に生け花のデモンストレーションを実施。ハンティントン・ライブラリーの植物園の植物など、地元ロサンゼルスで育った花々が使用された。
 式典ではハンティントン・ライブラリーの植物園ディレクターで2016年に日本政府より「旭日小綬章」を授与されたジェームス・P・フォルサム氏が歓迎の言葉を述べた。
 いけばな小原流ロサンゼルス支部は1966年に創設され、一年を通してセミナーや展示、ワークショップなどを開催。現在100人以上のメンバーがおり、北米各地にある支部の中でも最大規模を誇る。
 ハンティントン・ライブラリーには100年以上前に作られた日本庭園があり、庭園内には茶室「清風庵」のほか、日本家屋などがある。今回の記念イベントは小原流ロサンゼルス支部のメンバーとハンティントン・ライブラリーのプログラム・ディレクターであるロバート・ホリ氏によって開催された。

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