インターネットの愁明記には考えが及ばず、それほど大きな影響力を持つとか想像できなかったのが検索サイト。最初はヤフーが制覇しグーグルが数年後に追い越した。今では検索することを「グーグルする」というほど広く定着、当時の状況とは大きな差がある。手掛ける業種が多様化し、人類の未来像すらを変えるほどの企業になった。
 検索サイト以外でウェブ上でよく使われているのがSNSとショッピングサイト。ショッピングには大きなサイトがいくつかあるがアメリカではアマゾンとイーベイが群を抜いている。最近生鮮など食品にも進出し、不動産まで手掛けるようになったアマゾン。また企業の販売以上に個人売買、それも地球上のほぼどこの国からも売買を可能にしたグローバル競売サイトのイーベイ。コロナ禍の今この2者がなかったら昨今の巣ごもり生活は、不便で味気ないものになっていたことが想像できる。
 梱包(こんぽう)材料や配達用の車両とその経費などを考えると多少気が引けるが、その便利さは一度使いはじめるとやめられない。梱包材料などもリサイクルすれば製造業を活性化することに一役買うわけで、まんざら否定的なことだけではない。買い物に出掛けずして好きな商品を在宅のままで得られるのはバリアフリーでもある。21世紀の生活に不可欠な今の時代の買い物スタイルではないだろうか。
 いくつかの機能を用意しているグーグルだが検索以外でよく使うのが、グーグルマップ。出掛ける際にはもちろん頼りになるし、一人で運転している時などとても便利。と思いきや突如としてそれまで指示してくれていた音声が機能しなくなることがある。運転中に起きると不便を通り越して危ない状況に置かれることも。また常に最短距離を指示してくれるとは限らない。
 グーグルマップには通常の地図としての機能以外に実際の写真で世界中を見て回れるバーチャルトラベリングも可能。この機能コロナ禍ではずいぶんと息抜きに使える。個人より買ったものが届き、送り主の住所をこのフォトマップで調べ「あ~、こんなところから来たんだ」と商品売買とは全く関係のない楽しみもある。【清水一路】

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