謹賀新年。本年も読者の方々の健康と安寧を祈ります。
 日本に帰国して2年近く、自分の国に帰ったので適応とか慣れとか何の問題もなく自然に故郷東京の社会と環境に溶け込み受け入れられ、地域社会の活動にも入れてもらってすっかり「地元民」になり夫婦で日本を楽しんでいる。幸運なことだと思う。
 一方で長い人生を送った米国、特に南加には子供や孫、それに多くの友人が暮らしているので災害でも人種暴動でも何か問題が起こると今も地元意識ですぐ心配になる。
 昨年はコロナ禍に明け暮れた1年だったが自分がいる日本よりも米国の様子や状況が常時気になっている。折々コロナ関連の数字を見るが、現時点で世界全体での感染者数は約8千5百万人、その内米国1国だけで2千百万人(日本の88倍)と高い。犠牲となった死者数は世界で185万人、米国だけで36万人(日本の103倍)とこれも高い。深刻な国状に胸が痛む。
 今年、人類はこの新型感染症を克服する年にしなければならない。米英露中でワクチンが開発され米国では部分的でも投与が始まったので、収束への期待は出て来た。国として安全レベルに至るにはまだ相当な時間が必要らしい。しかし一刻も早く収束と根絶に向かい進むことが今回のコロナ禍で犠牲になった人々の尊い命を無駄にしないことにつながると思う。
 さて話題を変えるが、日本に帰国して2回目の正月を迎えた。この冬は日本列島も北海道、東北、日本海側に豪雪が続いている。一方、太平洋側の特に東京は毎日これでもかと言うほどの快晴の青空が続いている。毎冬の東京の典型的な天気だ。シベリアから日本列島に吹いて来る北風は日本海側に多大の雪を運ぶが日本アルプスを越えてからは乾いた空気に変わり東京はカラッと青空になる。僕が住む世田谷区の成城では冠雪した富士山が遠くだがよく見える。成城は高台なので普通の道路にかかる橋からもよく見えて、橋も富士見橋の名が付いている。日中も青空の中の富士には心洗われるが、太陽が沈む夕焼けの逆光の中の富士も劇的で美しい。しばらくはたたずんで見とれてしまう。平和の象徴のような美しい富士山の遠景を見ていると、今年は良い年になってほしいという思いが胸にふくらむ。【半田俊夫】

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